副鼻腔炎という病気を、みなさんはご存知でしょうか。
副鼻腔炎というのは文字通り副鼻腔に炎症が発生してしまう病気なのですが、これは以前は「蓄膿症」と呼ばれていたものです。
蓄膿症といえば、主に細菌感染が原因だと思われていましたが、最近ではアレルギー性のものが多くなり、次第に副鼻腔炎という呼び方が一般化してきているといいます。
この副鼻腔炎は、副鼻腔という、鼻の中にある空洞で炎症が起きて膿が溜まってしまう症状を起こします。
これが発生してしまうと、慢性的に鼻が詰まったような感覚になり、非常に息苦しさを感じます。
そしてもう一つ、それに併発するように口臭が強くなってしまう原因となっているといいます。
それでは、なぜこの副鼻腔炎が口臭の原因となるのでしょうか?
まず一つ言われがちなのが、副鼻腔炎によって発生する膿がそもそも強い臭いを持っているため口臭が強くなる、というものです。
確かに、副鼻腔炎による膿はそれ自体が強い臭いを持っていますし、鼻と口は直結しているために、
口臭として現れないワケではありませんが、これは実際のところはそこまで強い口臭としては現れません。
この臭いを一番強く感じるのは、副鼻腔炎である本人だといいます。
そのために、自分の臭いを過剰に気にしてしまう「自臭症」という症状を併発しやすいといいます。
この自臭症は、自分の臭いが他人が感じているものよりも強く感じてしまうことで、自分が臭いのではないかという不安が募り、ストレスを溜めてしまう原因となります。
そして、副鼻腔炎による口臭の本当の原因はこの膿自体の臭いではなく、鼻が詰まってしまうことによってどうしても口呼吸になりがちであるという方にあります。
何故口呼吸になりがちだと口臭の原因となるのか、それは、口呼吸をしているとどうしても口の中が乾燥してしまうためです。
口の中が乾燥すると、口臭の原因となる細菌が口内で繁殖するのを抑えている唾液の分泌が減少するために、口臭が発生します。
副鼻腔炎に掛かっている場合、口臭が強くなってしまいがちなのは事実ですが、それは多分自分が感じている程強いものではありません。
そのため、あまり気負いすぎないことが重要です。
しかし、これらの問題を根本的に解決するために、副鼻腔炎自体の治療に勤めることは、お勧めします。