一口に口臭と言っても、その臭いには様々なものがあります。
例えば良く言われるのが、何かの腐ったような臭いと言われるものです。
これは、一般に硫黄臭と言われる臭いになります。
硫黄と言えば、まず想像されるのが温泉の臭いだと思います。
温泉で感じるあの臭いが、口からするとすると、かなり強烈な物であることは言うまでもないでしょう。
それでは、この強烈な硫黄臭のする口臭が、どのような原因によって発生するのかを考えてみたいと思います。
まず、一般的な口臭の原因は食事や口内環境であると言われますが、この硫黄臭のする口臭は、主に空腹の時に発生しやすいらしいことが言われています。
それでは、何故空腹時にそういった硫黄の臭いが発生するのでしょうか?
そのために、通常の時と空腹の時で、体にどのような変化が起こっているのかを考える必要があるでしょう。
まず一つに考えられるのは胃腸の働きが活発になっているということです。
胃も腸も口腔と直結していますから、ここで異常が起こればそれは直接口臭となって現れても不思議ではありません。
しかし、胃炎や胃潰瘍などによると思われていた口臭が、現在では別の原因であると言われているように、
実際のところは胃で起きた異常が口臭に反映されるにはかなり強い異常でなくてはいけないと言います。
空腹程度のことでは、どうやら胃から硫黄の臭いが口臭として現れるということは考えにくいのです。
それでは何故体内から硫黄の匂いが発生するのか、これは、唾液の分泌が関係していると言われています。
唾液には、硫黄の臭いの原因となる物質を分解する作用があります。
つまり、唾液の分泌量が通常よりも減少したときに、硫黄の臭いが口臭として発生するのです。
では、この唾液の分泌量減少が発生するのはどういった時か?
これは、前述の通り空腹の時を含めて、緊張している時や、起床した直後などにも発生しやすいと言います。
これらの時には、是非口臭ケアの道具を使うなどして、その口臭を紛らわせれば、他の方からの印象がより良いものになるかもしれません。