肺は、呼吸を司る一大拠点です。
息をするということは、この肺がポンプのような役割をして、体内の空気を入れ替えています。
そのため、この肺に有害な物質が溜まった場合には、それが直接口臭の原因になることがあります。
口臭というのは、肺からの呼気と、口腔内の空気が混ざって排出されるものをいいます。
口臭の原因の多くは、後者の口腔内の空気が口腔の衛生が悪いために臭くなることですが、前者の臭いが濁ることによる口臭もあります。
それは、内蔵の疾患などによって口臭の原因となるような物質が分解されなかった場合です。
例えば胃腸や肝臓、大腸や膵臓などの機能が低下していると、有害物質の分解が滞って体内に蓄積します。
その蓄積した有害物質は血液に入ることになります。
血液はそもそも、肺からの酸素を全身へと運ぶためのものなので、血液に乗った有害物質は必ず肺へ到達することになります。
こうして肺へ到達した有害物質が臭気となって、肺からの口臭の原因となるのです。
それでは、こうした肺からの口臭はどのように対策すれば良いでしょうか。
ここまでの説明で分かるように、肺からの口臭と言っても、肺自体が悪いのではありません。
その他の分解臓器の不調からくるものですので、そちらの臓器を復調することが口臭の対策となります。
自分の口臭の原因となっているのが、どこの臓器の不調なのか知るために、まずは口臭外来などで口臭チェックを行い、
原因が分かったらその上でその治療につとめるべきでしょう。