みなさんは、膿栓という言葉を聞いたことがありますか?無いという方が多いのではないでしょうか。
それでは、「臭い玉」というのはどうでしょうか?こちらの方なら、聞いたことがあるという方はきっと少なくないと思います。
そう、膿栓というのはよく「臭い玉」と通称されているものの正式名称です。
この膿栓というのは、主に喉にある扁桃腺にある穴である、腺窩という部分に死んだ細胞や食べカスなどが集まって固形化したもので、それ自体が非常に強い臭いを持っています。
特にほこりの舞いやすい冬場には、形成されやすいと言います。
この膿栓は、潰すと下水のような嫌な臭いがします。
そのことからも分かるように、これは口臭の原因の一つとなります。
それでは、この膿栓が出来たことによる口臭には、どのように対策をとればよいでしょうか。
まず一つ考えつくのが、取ってしまうという方法だと思います。
膿栓は喉の扁桃腺に出来るため、上手くすれば取ることができますし、自然と排出されることもあります。
しかし、この方法を取るには、かなり慎重に考える必要があるでしょう。
腺窩というのは非常にデリケートに出来ているために、無理に引っかきだそうとすると、傷がついて広がってしまう可能性があります。
確かに、その場では膿栓が取れて一時的には口臭が収まるとは思いますが、こうしたことを繰り返して腺窩が広がっていくと、
どんどん次からここにカスがたまりやすくなり、結果として形成される膿栓が巨大化、臭いも強烈になっていくことが考えられます。
そこで考えられる対策は、やはり自分で取ってしまおうとせずに、専門医に掛かって取ってもらうという方法です。
膿栓の専門医と言っても解らないと思いますが、耳鼻咽喉科であったり、口臭外来を設置している病院であれば、専門的に見てもらうことが出来るでしょう。
口臭外来の方であれば、その時についでに口臭チェックもして、他にも口臭の原因がないかを調べてもらうと一石二鳥かもしれません。