たばこは、よく口臭の原因であると言われますが、その実、どういう理由でたばこが口臭の原因となっているかはっきり知っている人はそこまで多く無いのではないでしょうか?
多くの人は、たばこの煙自体が臭いのだから、喫煙をしていれば口臭も臭くなってしまう、ぐらいの認識だと思います。
ここでは、たばこが何故口臭の原因となるのかを、より詳しく見ていきたいと思います。
まず一つ目の原因は、ニコチンとタールがそもそも強い臭いを持っているためです。
これは、先ほど多くの人の認識として挙げたものと、それほど大きな違いはありません。
日常的に喫煙を続けていると、歯や舌、あるいは喉や鼻腔にこれらのタバコ特有の物質が付着します。
それが中々取れにくい物質であるために、喫煙直後でなくても、喫煙者には特有の口臭が発生してしまうのです。
そしてもう一つの原因は、ニコチンという物質が体に及ぼす作用にあります。
ニコチンは、体内に取り込まれると血管を収縮させ、血流を鈍らせてしまう作用を持っています。
喫煙すると味わう事のできる少しクラっとした感覚は、この作用によって脳への血流が鈍って起きています。
この作用によって、口内への血流が鈍ると起きてしまうのが、唾液の分泌が減るという減少です。
唾液は、口内で細菌が発生するのを防ぐ作用を持っており、この細菌が口臭の原因の一つになっているため、
ニコチンの作用で唾液の分泌が減ると、口臭発生の原因となってしまうのです。
さらに、最後の一つの原因は、喫煙によって歯周病が引き起こされる可能性が高いことです。
よく、喫煙者は肺ガンになる確率が非喫煙者の倍であるということが言われますが、この歯周病についても、その発病確率が非喫煙者に比べて非常に高いのです。
そして、この歯周病は、歯茎を膿ませてしまうために、強い臭いを発し、直接的な口臭の原因となります。
つまり、喫煙者は歯周病による口臭の確率も高いのです。
以上のような点から、たばこが口臭の原因となっています。
もし口臭に気を使うなら、一刻も早い禁煙をお勧めします。