病院に掛かって、処方箋を貰って、薬をもらう。
体調が悪くなったらそこまで考えずに行うことですが、ここで貰える薬はほとんど全部が西洋医学によったものです。
確かに、科学的に検証されたこれらの薬は病気に対して劇的な効果を見せますが、お隣り中国には昔から伝承されてきた東洋医学の権威、漢方薬というものがあります。
漢方薬とは、自然界にある素材を薬として精錬して使ったもので、西洋のものが化学的であるのに対して、どちらかというと民俗的な療法になります。
そしてこの漢方が民俗的であるが故に、むしろ生活に近い問題についてはこちらのほうが効果的であることもあります。
その一つが、口臭の問題です。
口臭の問題は、何も最近になって取りざたされているわけではありません。
遙か昔から、臭いに対する嫌悪感はありました。
そのため、口臭を気にする人は今と比べても少なくなかったのです。
そこで口臭が発生したときに使われていたのが漢方薬です。
漢方薬には、口の中の乾燥を防ぐものや、胃腸の調子を良くするようなものがあります。
口の中の乾燥は、つまりは唾液の分泌不足のことです。
唾液が分泌されないと、口内に発生した細菌の増殖を抑えることができず、口臭に繋がります。
また、胃腸の不調も、腸内の有害な物質を分解して排出することができずに、回り回って口臭に直結すると言われています。
なので、漢方薬でそれらの原因を改善すれば、口臭自体の改善にもなることでしょう。