カバの親子がガラガラガラとうがいをするCMを、みなさん一度は見たことがあるのではないでしょうか。
このCMは、市販のうがい薬イソジンのコマーシャルです。
うがい薬として恐らく日本で一番メジャーなこのイソジン、多くの人を悩ませる口臭の問題にどの程度効果があるのでしょうか?
イソジンは主に、口内の細菌やウイルスに対して強い消毒効果を持ったうがい薬です。
そのため、一般的には風邪の予防など、健康維持の対策として使っている方が多いかと思います。
しかし、良く考えてみると、口臭の原因の一つとして、口内の細菌が増殖することがあります。
つまり、イソジンを使ってうがいすることによって口内の細菌を減らすことが出来れば、この原因の口臭を改善することが出来るはずです。
とはいえ、これは一時的な対策です。
イソジンでうがいしてから効果が切れるまでの時間は、口内の細菌が原因となる口臭はある程度抑えることができるでしょう。
しかし、口内の細菌が原因ではない口臭も数多く有ります。
例えば肝不全や腎不全などの病気を原因とする特有の口臭は、
口内の細菌とは関係ないので、このイソジンを使った口臭対策はあまり意味がないものと思われます。
余談ですが、このイソジン自体もかなり独特で強い臭いを持っていますので、
あんまり使い過ぎるとせっかく口臭は消せたのに、イソジンの口臭になってしまった、
なんていう本末転倒な結果も考えられますので、用法用量を守っての使用をお勧めします。