歳を重ねるにつれて体には様々な変調が訪れます。
内蔵機能は低下しますし、運動能力も低下していきます。そんな中でも特殊な影響を及ぼすのが、臭いの問題です。
加齢臭と言えばよく聞きますが、これの一種として、老人に特有の口臭が存在します。
これは、長年に渡る食事などによる臭いや、喫煙者であればタバコに含まれるニコチンやタールなどの臭いが口腔内に溜まりに溜まって発生するものと、
体の衰えによって胃腸や肝臓などの働きが低下するために発生するものの二種類が合わさって発現します。
前者については、ほぼ誰にでも間違いなく発生するといっても過言ではないでしょう。
どれだけニンニクやニラのような匂いの強い食品を避けていたとしても、どんな食品にだって臭いはあります。
蓄積すれば強い臭いとなることは必定で避けられません。なので、このタイプの口臭に対しては「予防」というのは中々難しいのが現状です。
そのため、もし自分がこのような口臭がしているかもしれない、と思ったら、その時にはタブレット型清涼剤や、
口臭対策ガムなどの一時的な対策を取ることで、人付き合いの際の口臭を軽減するのが最も効果的な対策となるでしょう。
ただし、タバコだけは、禁煙することによってかなり軽減することが望めます。出来れば喫煙はしないようにしましょう。
そして、後者の問題です。
胃腸や肝臓、腎臓などは体内に入ってきた有害物質(悪臭の原因となります)を分解する作用を持っています。
そのため、加齢によってこの機能が低下すると、本来分解されて排出されるはずだった有害物質が体内に蓄積して、血流によって肺に運ばれるために、口臭として現れてしまいます。
こちらの口臭についての対処法は、それらの臓器の治療をすることです。
しかし、治療をするにも限界があります。
若いころの内蔵疾患が、キャパシティ100のところ50しか発揮できない、というものなら、加齢による内蔵の機能低下は、
キャパシティが50になってしまう、というものであるために、若い頃の機能まで回復することはできないのです。
そのため、この口臭も根本的に解決することは難しいと言えます。
既に加齢が進んでいて、どうにも口臭がする・・・という方はこちらの場合でもタブレット型清涼剤やガムなどの対策を取るのが良いでしょう。
しかし、後者の口臭については、あなたがまだ若ければ将来的な機能低下を防ぐことで予防が可能です。
そのために必要なのは、規則正しい生活習慣と、一定の運動でしょう。
睡眠時間をちゃんと確保し、偏食をせずに、ある程度の運動をする。
そういう生活を続けていければ、歳をとってもなお健康な体でいられるために、自然と口臭の方も予防されることになります。
是非、長い目でみた口臭予防に勤めることをお勧めします。