「口臭」って臭いだから、「鼻」で判断するものですよね。
一体「口臭」ってどういう基準で診断されたり、確定されたりするのでしょう。気になりませんか?
口臭に含まれる臭い成分は約20種類あり、なかでも揮発性硫黄化合物(VSC)は、特有の臭いがあります。
それらは、次の3種類の物質に分類されます。
これらが、人によって比率は事なってはいますが、混ざり合って強烈な口臭を生み出してしまうそうです。
その他、病的口臭という内臓疾患からくる特殊な口臭もあり、臭い成分も特殊となります。
例えば、糖尿病の患者さんですと体内の代謝バランスが崩れる事により口臭が発生してしまい、アセトン臭(リンゴの腐ったような甘い臭い)が発生してしまいます。
さて、これらの口臭の診断ですが、機械で行う機械的測定法と人の嗅覚による官能的測定法の2種類から成り立っているそうです。
まず、機械的測定法ですが、一般的な口臭測定機として汎用されているのが半導体ガスセンターというものです。
これは、先程出てきた硫化水素・メチルメルカプタン・ジメルサルファイドを測定し、グラフ化して、その人の口臭原因の物質の比率を測定できるものです。
ただし、これら以外の臭いが検知できないという欠点もあります。
単純な話、ニンニク臭が強くても測定結果に反映されないという事です。
この検知方法、実を言うと既に体験された事がある方も多いかもしれません。
この技術はアルコールチェッカーに使われている技術だそうです。
車の検問で「ふーっ」と息を吹きかけるあれですね。イメージがしやすくありませんか?
もう1つが、ガスクロマトグラフィーというものです。
この機械は高価であるため、口臭治療に積極的であったり、口臭外来を専門で行っているクリニックや総合病院、大学病院にしか置かれていないようです。
これが現在一番精密に検査、データ化できる機械との事です。
気になる金額の部分ですが、半導体ガスセンターによるものが2,000~2,500円ぐらいでガスクロマトグラフィーが5,000円ぐらいです。
ただし、自由診療ですので価格の設定がありません。
相場はあるそうですが、施設によって金額に差があるのはお忘れなく。
最後に人の嗅覚による官能的測定法ですが、UBC式官能検査とも呼ばれ、チューブをスクリーンの穴に通して、
それぞれの端を患者さんと医師が持ち、患者さんが吐いた息をチューブを通して医師が嗅ぐ検査方法だそうです。
通常は機械的測定法と官能的測定法の両方を行うとの事です。
これらの方法を用いて、口臭診断をされるとの事ですが、ここまで行くと治療等も本気で行う事になるかと思いますので、費用もそれなりにかかってくるかと思います。
是非諦めずに最後まで頑張って、口臭との関係を断ち切りましょう!