プチ断食という言葉が使われてきたのは、近年に入ってからです。
断食と聞くと、何日も食事を断ち、かなりキツいもので、お寺などで修行のために実施されているようなイメージがありますし、
体に良くないのではというマイナスイメージがあります。
しかし、このプチという言葉がつくだけで、手軽にできて、簡単そうというイメージに変わります。
健康にもさほど影響はないのではないかというイメージが持たれて、断食にあった負のイメージを払拭できます。
言葉とは不思議なものです。
少し脱線してしまいましたが、ここでテーマにするのは、プチ断食が便秘の解消の役に立つのかということです。
プチ断食はダイエットには効果があるとされますが、便秘に効果があるかどうかわからないと考えている人が多いです。
食べ物を食べないと便ができないので、便秘の解消につながらないと思っている人が多いのです。
プチ断食の概要ですが、完全に食事を断つ断食と違い、例えば、朝食のみを抜くものや、週末だけ何も食べないようにすると言った一部の食事制限のようなものです。
これをやると、最初のうちは便秘気味になったり、症状が悪化する場合もあるとされています。
ですが、プチ断食は長期間続けることで、便秘に対して改善効果があることが分かってきました。
断食などによって、腸に食べ物が行かなくなると、私たちの体は空腹を訴えるようになります、その際、腸は収縮と弛緩を繰り返し、腸内の便を排泄しようと働きます。
便秘の場合でも、同様のことが起こるので便秘を解消する(正確には、腸内の便をなくす)ことに効果があります。
また、その状態でさらに断食を続けると、排泄されるべき便がなくなり、細胞の残骸だけになるため、
便の質が変わります。色が緑だったりした場合には、腸内に便が残っていないことを表しています。
ただし、このプチ断食には注意点もあります。
まず、断食するのは食べ物だけにとどめること。
水分補給はその間もしっかり行うことが必要です。
加えて、栄養素が不足しがちになるので、食べる時には、足りない栄養素を補うバランスのとれた食事をする必要があります。