便秘による肌荒れに困っている女性について、今回は考えていきたいと思います。
便秘と肌荒れに何故、密接な関係があるのでしょうか。
便秘の女性の中には、肌荒れとは関係ないという人もいますが、残念ながら、便秘の症状が悪化すると肌の質が悪くなるのは事実です。
その因果関係についてと、肌の質を保つためにはどうすればいいかを解説していきます。
便秘によって肌荒れを起こす原因は主に3つあります。
自律神経の乱れによる肌への悪影響。便秘に悩まされているというストレスによる肌に質低下。
便秘による腐敗ガスが細胞に運ばれて起きる肌荒れ。
この3つです。中でも肌荒れにとって深刻なのはこの3つ目のガスによる肌細胞の問題です。
ここでは、特にこの3つ目に焦点を当てて考えていきます。
便秘が肌荒れを起こすメカニズムについてです。
便秘を起こすと私たちの腸の善玉菌が減り、悪玉菌が増えます。
この悪玉菌は、アンモニアやアミンといった有害物質を生成する力があります。
また、同時に腸に溜まっている便は長時間排泄されないと、次第に腐っていきます。
この腐敗した便は有毒ガスを出すようになります。
有毒ガスといっても、人体を危険にさらすほどの毒性はありません。
しかし、このガスは発生した後、腸内の細胞壁に吸収されます。
そして、血液(血管)を通って全身に行き渡ってしまいます。
一方、肌の細胞というのは、肌の汚れを落としたり、体温を調節するために水分を放出する働きがあります。
この肌細胞に栄養を運んでいるのは血液です。
この血液に、先ほどの有毒物質が含まれていると、それが肌細胞に作用して、肌の状態が悪くなるのです。
これが、便秘による肌荒れの原因です。
では、この対処法はどうすればいいのでしょうか。
肌荒れの原因となるのは、ストレスと先ほどのガスです。
どちらの便秘が原因なので、便秘さえ治れば問題ありません。
しかし、なかなか治らないという場合、腸内の悪玉菌を減らすことを考えねばいけません。
悪玉菌を減らすには、善玉菌を増やせばいいのです。
善玉菌の餌は乳酸菌、オリゴ糖、納豆菌などですが、この中で肌荒れに対して効果的なのは乳酸菌です。
善玉菌を増やすと同時に、肌自体にもケアを行うことが望ましいです。
乳酸菌のもととなるビフィズス菌を効率よく摂取するには、ヨーグルトなどの乳製品が一番適しています。