便が硬いから いきむからが原因ではない 便秘と痔の関係

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便秘になると、便が出せても硬い便であったり、排便しようと気張ったりいきんだりするため、痔になる、既に痔があれば痔に悪い、というように考えることでしょう。

実は、便秘と痔の関係は、これだけが問題になっているわけではありません。

排便のために気張る行為というよりも、痔ができる仕組みに深く関係しています。

痔はなぜできるのでしょうか。

肝臓には、身体の末端から血液が吸い上げられ集まりますが、何らかの原因で肝臓に向かう血液が停滞すると肛門付近で「うっ血」することになります。

このようにしてうっ血した血液は、肛門付近で行き場を失うために、それが痔へと発展するわけです。

一方、便秘そのものの仕組みですが、便秘は便が腸内にたまってしまうために、下半身の血管や内臓を圧迫します。

また、便秘は、腸内に便が溜まってしまうため、また、そもそも腸の動きが活発ではないために便が腸を通過する速度が遅くなります。

そのため、便から発する毒素を腸が吸収してしまいやすく、その毒素によって管頂の負担や炎症が増えるのです。

これは、便秘になるとニキビや吹き出物が発生するといった仕組みと同じです。

このように便秘が原因となることで、肝臓の血液を吸い上げるという機能が低下してしまうため、痔が発生する、また痔がなかなか治らない、といったことになるわけです。

便秘は、前述したように、便が出ない、腹痛になる、といった便そのものによる物理的な症状以外にも、身体全体の機能に支障を来すような影響を与えます。

便秘が万病の元と言われる所以は、このようなことにあります。

身体の仕組みとはよくできているもので、やはり、たかが便秘ということなく、きちんとした原因追究と的確な治療を行うことが大切です。

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