多くの女性が悩まされている慢性の便秘。
この慢性の便秘のほとんどは、生活習慣が要因となっています。
そして、その生活習慣の中でも、最も便秘に影響するのが食生活でしょう。
便秘にならないためには、栄養バランスの取れた食事を、毎日規則正しく摂ることが基本です。
肉や脂中心の食事を不規則に摂っていれば、便秘になるのも無理はありません。
その食生活で特に十分摂って欲しいのが、「水分」、「食物繊維」、「乳酸菌」です。
水分が便の硬さを柔らかく保つために必要不可欠なのは、いうまでもありませんね。
そして食物繊維も便秘に良い成分として有名でしょう。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、水溶性食物繊維は体内でゲル状となって食べ物を包み込みゆっくり移動します。
腸内では善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれる他、有害物質を吸着して体外に排出してくれるのです。
そして不溶性食物繊維は、体内で水分を吸収して膨れ上がり、満腹感をもたらす他、腸内では便のカサを増して腸壁を刺激し、蠕動運動を活発にしてくれます。
水溶性食物繊維を豊富に含む食品としては果物・芋類・海藻類などがあり、不溶性食物繊維を豊富に含む食品には穀類・豆類・野菜類などがあります。
この2つは、両方バランス良く摂ることでさらに効果を発揮します。
乳酸菌も便秘解消には欠かせない
そしてもう1つ便秘に欠かせないのが乳酸菌です。
乳酸菌には植物性と動物性があります。
植物性乳酸菌を含む食品にはみそ・醤油・漬け物などの発酵食品などがあり、動物性乳酸菌を含む食品にはチーズ・ヨーグルトなどの乳製品があります。
どちらも腸において糖を分解して、乳酸・酢酸などの有機酸を生成します。
この有機酸が蠕動運動を活発にしてくれるのです。
また乳酸菌は、ビフィズス菌などで良く知られるように、腸内の善玉菌を増やして、
ウェルシュ菌などの悪玉菌を抑制してくれることからも、腸内細菌のバランスを整えて便秘を予防・解消してくれます。
腸内をキレイに整えてくれる大切な栄養素だといえるでしょう。
一番大切なのは栄養バランスの良い食事です
こうした便秘によく効く栄養素を豊富に摂ることは、慢性の便秘を解消するのにとても大切なのですが、
いくら便秘に効くからと、同じものばかりをたくさん食べていても逆効果です。
実際の所、便秘に良くないとされる脂質でも、脂肪酸によって大腸を刺激してくれるので、ある程度は摂りたい栄養素であったりします。
つまり何より大切なのは、栄養バランスの取れた食事を規則正しく摂ることであり、一番良くないのが偏食・不規則な食生活なのです。
現代の欧米化された肉中心の食生活では、一般的に偏食になりがちです。
昔ながらの日本の食卓を参考に、野菜やキノコ・海藻類、また漬け物などを豊富に取り入れ、便秘だけでなく、生活習慣全般に効果的な食生活を心掛けましょう。
それが健康と美容への最大の近道なのです。