便秘だけでもツラいのに、吐き気までしてくると、かなり気が重くなりますね。
「この吐き気と便秘は関係があるのかな? 自分はなにか重い病気にかかっているのでは? どうしたらいいんだろう?」
次々と浮かんでくる不安な気持ちは、正しい知識で解消しましょう。
まず、便秘と吐き気に因果関係はあります。
便秘は、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあるのです。
食べた物は体の中で消化されて便になり、本来はそのまま排出されるのですが、便秘をしていると、便やそれにともなうガスが腸に溜まってしまいます。
それがひどくなると、腸に新たな消化物が入ってくる余地がなくなってしまうのです。
そうなると、腸に進むことができない消化物が胃に滞ったり、あるいは、腸まで進んだとしても胃に逆流してしまい、それが吐き気を引き起こしてしまうのです。
その症状があまりにひどいと、嘔吐してしまうこともあります。
また、便秘によって体臭が悪化することも理由のひとつです。
便から発生するガスが、腸内から血液を介して体内に広がり、汗や皮脂として皮膚から分泌され、それが便のような悪臭を放ってしまうことがあります。
この臭いに刺激されて、吐き気が起きるのです。
軽い便秘ではこのような症状は起こりにくいので、吐き気がある場合は、漫然と放っておかず、積極的に対処すべきです。
とはいえ、吐き気を薬で抑えるだけでは、一時的にラクになるにすぎません。
本当に改善するには、根本的な原因である便秘を解消することです。
まずは薬に頼らず、普段の食生活や生活習慣を見直して体質から改善していきましょう。
ですが、吐き気があまりにひどいようだと、腸閉塞など、他の深刻な病気も抱えている可能性もありますので、早めに病院に行くことをおすすめします。