性病や性感染症の中には不妊症の重篤な原因となる場合があります。
それだけでなく、感染したまま妊娠、出産してしまうと、子供にまで病気の影響を与えてしまう場合があります。
しっかりとした知識をつけ、予防や治療を行う必要があります。
例えば、淋病やクラミジア感染症は、男性の精巣に炎症を起こし、精子の生成を阻害しますし、女性の卵巣狭窄症を引き起こす要因となります。
それでは具体的に説明します。
どちらかというと男性に多い性感染症で、感染から2~9日で発症します。
男性の場合、尿道炎という自覚症状が伴いますが、女性の場合にはおりものに膿が混ざる程度で、自覚症状がないことが特徴です。
喉にも感染しますので注意が必要です。
男性の場合、この尿道炎から淋菌が精巣へ移り、精巣炎を起こすことで精子の生成が抑制され、不妊症の原因となります。
女性は自覚症状がないまま進行し、卵管狭窄による不妊症に繋がる恐れがあります。
パートナーに症状が出た場合には必ず一緒に検査を受けましょう。
万が一、淋病にかかった状態で妊娠すると、産道感染してしまい子供も淋病に感染した状態で生まれてきます。
また抗生物質が効かないスーパー淋病と呼ばれる淋病も報告されています。
10代から20代の若い男女の感性が急増しています。
淋病と同じく、男性は尿道炎からはじまり精巣の炎症を引き起こします。
しかし症状が出ないことも多く、悪化して精液に血が混じることもあります。
女性の場合もあまり症状がなく、気がついた時には悪化しており、子宮頚管炎や卵管炎、子宮外妊娠、卵管狭窄といった不妊症の要因となる場合があります。
淋病と同じく胎児への産道感染の危険性もあります。
また、クラミジア感染症に感染しているとHIV感染の危険が増すとも言われますので要注意です。
その他にも、梅毒や性器ヘルペス、尖形コンジローム、膣カンジダ症などに感染すると、痒みや痛みを伴う場合も多く、
性行為を妨げるだけでなく胎児や出産の行為そのものへ影響する可能性があります。
性病は自分だけの問題ではありません。
パートナーや子供にまで影響を与える恐ろしい病気です。
自身では気をつけていても衛生状態などから発症し、深刻化する可能性もあります。症状に気づいたら、必ずパートナーと共に専門家の診察を受けることをお勧めします。