ストレスは、不妊症の大きな原因の一つと言えます。
しかし、「子供ができない。でも、子供がほしい」と思うとき、更なるストレスにさらされる可能性が大いにあります。
子供を授かりやすい体を作ろうとすると、様々な我慢や抑制が必要となるかもしれません。
「ストレスをためない」と言葉にすると簡単そうに聞こえますが、実は簡単なことほど難しいのです。
例えば、規則正しい生活習慣は子供を授かりやすいからだ作りに近づくための一歩です。
この「規則正しい生活習慣」には規則正しい睡眠時間や規則正しい食事といった要素が含まれています。
しかし、規則正しい睡眠をとらなければいけない、栄養を考えた食事を毎日摂らなければいけない、そんな思いは既に私達にとって精神的ストレスとなっているのです。
念願の子供をその腕に抱くために、時には我慢や努力が必要となることがあるでしょう。
そんな時に完璧主義になって「しなければならない」と自分を追い込んでしまうことは大きなストレスとなり、結果として遠回りとなるのです。
甘いものが大好きな人がいれば、楽しみであるお菓子を食べることを我慢しなければいけなくなります。
毎日、起き抜けのコーヒーが日課となっている人は、カフェインの摂取を控えようとするあまり、日課をかえなければいけません。
お酒を我慢したり、夜更かしをしないために飲み会や食事会を断るようになるかもしれません。
日々の生活でのストレスを紛らわしていた全てのものを断ってしまえば、ストレスは溜まる一方です。
お酒やコーヒー、お菓子を断つ必要もありません。
医師の指示に従って、1日に摂取する量を減らしたり、摂取する時期を見極めたらいいのです。
焦ることなく、自分を責めることなくリラックスした状態を保てるように工夫することが大切です。
更に不妊治療中は特にストレスの要因が多くなります。
周囲からのプレシャーや日常を管理されているという精神的負担、更には金銭的なストレスもあるでしょう。
その他にも、効果が現れないことへのストレスや、万が一育ち始めていた命を失ってしまったら・・・
これらのストレスは計り知れないものがあります。
私達がストレスに追い込まれた時に頼りになるのはやはりパートナーの存在です。
同じ目標、同じ夢に向かって共に歩んでいるパートナーの存在は支えになるはずです。
とはいえ、毎日、愚痴ばかりでは相手が参ってしまいますので、他愛もない会話と通して気持ちを紛らわすことで心の安定を図ってみてはいかがでしょうか?
パートナーが忙しかったりしてなかなか話をする機会がないのであれば日記をつけてみるのもいいかもしれません。
思いの丈をかき出すことで今の自分を知ることにもなります。
今、「自分は余裕がないのかな?」と知ることができたら、少し休む頃合いです。
自らが出しているサインに気づいてあげる事も大切です。
元気な子供に出会うために、まずはあなた自身の心身の健康が必要不可欠です。
無理せず医師やパートナー、そして自分自身と話し合って、ストレスを溜めない工夫をしていきましょう。