うつ病と不妊症には実は密接な関係があります。
うつ病は、自分が受け止め切れないくらいショックな出来事がきっかけでかかる人が多い病気です。
身近な人の死であったり、仕事上のトラブルであったりで、落ち込んで自分を責めてうつ病状態になり、
そのストレス状態がずっと続くと、うつ病になって日常生活が困難になってしまいます。
うつ病の治療には長期間かかるのが一般的です。
その日その日で調子が変わり、お医者さんでもらう薬も増えたり減ったりを繰り返して、徐々に薬が減ってきて、うつ病が完全に治ります。
人によって違いますが、2・3年のこともあれば、10年以上に及ぶこともあります。
では、うつ病と不妊症はどう関係があるのでしょうか。
うつ病で投薬されたものによって不妊症が引き起こされるというよりも、うつ病になりやすい性格の人が不妊症にもなりやすいといわれているのです。
よく、ガンになりやすい家系というふうに言われますが、うつ病にもなりやすい性格というのがあります。
それは、完璧主義であったり、自分を責めるクセがあったり、ものごとを悲観して考えるクセのある人です。
また、生真面目過ぎたり、思い込みが強かったりという性格も目立ちます。
そういう人は、心と身体を休ませることが苦手の人が多いです。いつも強い緊張状態におかれてしまうため、ストレスが溜まりやすいのです。
ストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。妊娠するのに必要不可欠なホルモンが乱れてしまうと、妊娠が難しくなることがあるのです。
うつ病が原因で不妊症になるということがあるとするならば、この強いストレスが共通の原因でしょう。
また、不妊症の治療自体も長期間に及び、強いストレスがかかるので、うつ病の治療中に妊娠を考えるのはやめたほうが良いという意見もあります。
うつ病というのは、身体と心をしっかり休ませなさいというサインです。
自分の子を健康的な身体で迎えるためにも、しっかり休んでうつ病を治すことを一番に考えるべきでしょう。