最近の女性の社会進出に伴い、高齢での出産は珍しいものではなくなりました。しかし、その一方、高齢での出産には多くのリスクが伴います。
それと同時に、高齢になればなるほど妊娠しにくいことも最近の研究でわかってきています。
そもそも、女性には妊娠適齢期と言うものがあります。
結婚適齢期が延びたことによって妊娠適齢期も伸びているように錯覚しますがそれは大間違い。
人間の体はそう都合よく変化したりはしません。
胎児のころに一生分の卵子を作り、それを50年かけて排出するので、当然途中で、卵子の劣化が始まります。
乱視の劣化は見た目にはわかりません。どんなに若く見えても、劣化は始まります。
人によって違いますが、大体30歳くらいから質は落ちはじめ、34~36歳くらいになると、かなり劣化していると思った方が良いでしょう。
卵子の質が落ちることで、妊娠率は落ち、流産率もあがります。
無事、出産まで漕ぎつけても、子宮口がかたく、難産になったり、障がいをもった子どもが生まれる確率が高かったりといろんなトラブルが予想されます。
今、話題の出生前診断が、高齢妊婦に限り、適応されることを考えても、高齢であるリスクがうかがえますよね。
上記のような要因により、35歳以上の出産をハイリスク出産と言うのです。
そのほか、育児には想像するよりもずっと体力が必要になってきますし、子どもの成人前に、一家の大黒柱が定年してしまうことも。
かと言って、若ければいいと言うものではありません。
10代ではまだまだ骨盤ができていないなどの母体の準備が間に合っていませんので、未熟児や早産などの危険性が大きくなります。
また、子どもを育てるのにも精神的に未熟だったり金銭的にも苦しい部分があります。
以上のことから考えて、妊娠、出産は体が出来上がった直後の18,9歳~27,8歳あたりに済ませるのがベストでしょう。
もしも、将来子どもを持とうと考えている人は、その年齢を予定に組み込み早めに将来設計を立てておくことをお勧めします。