不妊治療で一般的、だけど意外と知られていない体外受精のリスク

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不妊治療が進んだ今、体外受精は一般的になっています。

本来なら、母体の中で行われる受精を、体外で行い、受精成功したものだけを選び体内に戻すこの技術。

不妊症のカップルにとっては救世主のような素晴らしい技術でしょう。

そういった技術がもてはやされる一方で、リスクについては軽視されがちです。

自然に逆らう方法とまで言うつもりはありませんが、やはり、人の手が加えられるのですからそれなりにリスクがあるのです。

一番多いのは、双子、三つ子などの多胎児です。

より着床を確実にするために、受精卵を一度に4~5個戻すことは良くある話。

それらがすべて着床した時、母親はすべて産むか間引きするかという選択を迫られることになります。

間引きすると、罪悪感が消えることはないでしょう。

間引きされなかった子どもの顔を一生見るのですから。

かと言って、多胎児は母体に大きな負担をかけます。

双子でもきついのに三つ子四つ子となれば、低体重児が生まれたり難産になったり、帝王切開になったり、早産になったりとトラブルはたくさんです。

育てることにしても、経済的にも体力的にも大変でしょう。

また、採卵に伴う誘卵剤によって卵巣が腫れあがることも。

ひどい時には入院して治療することもあります。

もともと妊娠しにくい体なのに妊娠させるからか、へその緒や胎盤に異常が出やすく、流産や胎盤早期はくりの確率も自然妊娠に比べ、大幅にアップします。

覚えていていただきたいのは、体外受精が世に出回ってまだ数十年、まだまだ新しい技術であり、生物としては不自然な繁殖法であると言うこと。

ただ、この方法は、赤ちゃんを望むカップルにとっては、希望の光でもあるのです。

リスクをしっかりと把握し、納得のいく形で治療を受けるようにしたいものですね。

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