子宮筋腫ができていて、それを取り除く必要があるとしたら、妊娠を希望している人は特に、子宮ごと取りだすことになるのかどうかが気になりますよね。
そうでなくても、自分の体の一部を取り出すということに抵抗を感じる人も多いでしょう。
子宮筋腫の手術にはいくつか種類があり、子宮ごと摘出するのではなく、子宮を残して筋腫だけを取り除くこともできます。
ただし、子宮筋腫の大きさや状態によってはそれが難しいこともあります。
ところで、腹腔鏡手術という手術法について、皆さんは聞かれたことがありますか?
これは、いろいろな病気の手術に用いられている方法なので、耳にされた人もいらっしゃると思います。
腹腔というのは、お腹の中を意味する言葉で、腹腔鏡とはお腹の中を見るためのカメラのことを言います。
そのカメラを見ながら、お腹にあけた小さな穴から入れた器具を利用して手術を行う方法が腹腔鏡手術です。
子宮全体を取り除くのではなく、子宮を残して筋腫だけを取り除きたい場合、この方法で手術が行われることがあります。
子宮を全て取り出すときにもこの方法が使われることがあります。
メリットとしては、傷が小さいため、痛みが少なくて済みますし、入院期間もお腹を切ったときに比べて短くて済みます。
さらに、傷跡が残りにくいこともメリットです。また、妊娠を望むのであれば、お腹を切る方法よりもこちらの方が適しています。
しかし、お腹の中をカメラで見ながら行う手術となるため、医師の技術力が必要となります。
また、子宮筋腫の身を取り除く場合、筋腫のでき方によっては、全てを取り除くことができない可能性もあります。
さらに、小さな穴を通して手術をするため、お腹を切って手術する時と比べて手術の時間が長くなることも知っておく必要があります。
とは言え、腹腔鏡手術はメリットが多い手術方法です。
お腹を切る手術方法であれば、筋腫をすべて取り除くことができるというメリットはありますが、退院できるまでには時間がかかりますし、
傷跡も残りやすくなるというデメリットがあります。また、その後の妊娠がしにくくなることもあります。
このように、どの手術方法を選んでもそれぞれにメリットとデメリットがあります。
そのため、それぞれの手術方法についてきちんと知った上で、納得して手術を受けられるように医師とよく相談してから決めましょう。