子宮筋腫は、成人女性のうち4人に1人が掛かっていると言われている、よく見られる病気です。
この子宮筋腫ですが、できていても、かなり大きくなるまで症状が出ないこともあれば、小さくても症状が出ることもあります。
症状の強さには、子宮筋腫ができる位置が大きく関わっています。
子宮の内側に筋腫ができた場合、筋腫が小さくても月経の際の出血量が増えるなどの強い症状を引き起こすことが多くなっています。
それが貧血に繋がることもあります。逆に、子宮の外側に筋腫ができた場合、症状があまり出ないことが多いのです。
そのため、筋腫が子宮の外側にできた場合、かなり大きくなってから異常に気付くことも多くなっています。
その時に感じる自覚症状として、お腹が張るというものがあります。
これは、気付かないうちにおなかの中で大きくなった筋腫が、腹部を圧迫することによって感じる自覚症状となります。
その時になって初めてわかるので、気付いた時にはかなりの大きさになっているということになるのです。
ということは、お腹の中も筋腫によって圧迫されている可能性が高いということですね。
臓器が圧迫されるようになると、それが膀胱であればトイレが近くなったり、排尿がスムーズにできなくなったりします。
また、圧迫される場所が腸であれば、便が出にくくなることもあります。さらに、圧迫されることによって痛みを感じるようになる可能性もあります。
そのため、一般的には子宮全体の大きさが10センチメートルを超えたら手術が必要であると言われています。
子宮筋腫が原因でお腹の張りを感じるようになったとしたら、かなり大きくなっていると思うべきです。
そのため、手術が必要になることもありますので、早めに受診しましょう。
また、筋腫が大きくなると、お腹の張りとして感じるのではなく、下腹が出てくることもありますし、お腹を触るとしこりが触れることもあります。
その場合も、筋腫が大きくなったためにわかるようになったということになりますので、やはり注意が必要です。
子宮筋腫が大きくなるにつれて、だんだんと他の症状も出やすくなります。
別の原因で、一時的にお腹が張るような感じがすることもあるかもしれませんが、それが続くようであれば何か異常があると考えるべきです。
そのため、お腹の張りなどが続くようであれば、早めに婦人科を受診することをお勧めします。