子宮筋腫ができていた人が、手術を受けたという話を皆さんも聞かれたことがあるかもしれません。
逆に、子宮筋腫があっても、手術は受けていないと言う人もいます。同じ子宮筋腫なのに、手術が必要な場合とそうでない場合があるということですね。
できれば、手術は避けたいと考える人も多いのではないかと思いますが、手術をするかどうかは何によって決まるのでしょうか。
その一つの目安となるものとして、子宮筋腫の大きさがあります。
それでは、子宮筋腫の場合、手術が必要とされる大きさとはどれくらいなのか、見ていきたいと思います。
子宮筋腫ができると、子宮筋腫が大きくなるにつれて、子宮全体の大きさもそれに合わせて大きくなります。
そのため、手術するかどうかを判断するときには、子宮全体の大きさを判断基準とするのが一般的です。
子宮全体の大きさで判断する場合、拳の大きさくらいになったら手術を考えるというのが目安となっています。
具体的な数字で表すとすると、子宮全体の長さが10センチメートルくらいということになります。
もともとの子宮の大きさは、鶏の卵くらいであると表現されます。
具体的な数字で言えば、子宮全体の長さが7センチメートルくらいということになりますが、そう考えると、かなり大きくなると手術を勧められるイメージですね。
ところで先ほど、一般的には手術が必要かどうかは子宮全体の大きさで判断すると述べましたが、それ以外に担当医師によっては筋腫自体の大きさを元に判断する場合もあります。
最近では検査が正確にできるようになり、筋腫自体の大きさを測定することも可能になってきたからです。
筋腫自体の大きさを基準とする場合は、だいたい直径が5センチメートルくらいになると手術を勧められることが多くなります。
ただし、これらはあくまで目安となるものであって、実際には子宮筋腫のできている位置や、出ている症状の強さも考慮に入れた上で手術をするかどうかが判断されるのが普通です。
子宮筋腫自体は良性の腫瘍であるため、それ自体が問題を起こすわけではないのですが、
大きくなったりできる位置が悪かったりしたら他の臓器を圧迫して症状を引き起こしたりする可能性もあります。
そのため、大きくなったら手術が必要になることが多いということになるのです。
子宮筋腫の大きさは手術が必要であるかどうかの判断基準の一つであることを知り、症状などの総合的な観点も含めて、
医師とどのように治療を進めていくのかをよく相談した上で決めるようにしましょう。