子宮筋腫の石灰化って何!?

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子宮筋腫は、大きくなるものばかりではありません。‘変性’といって、別のものに変わってしまったり、小さくなってしまったりすることもあります。

そのうちの一つが、「石灰化」といわれるものです。レントゲン写真に白い影がくっきりと映ってくるので、「ガンになってしまった!?」

などと危険な印象を受けてしまうこともありがちですが、筋腫の変化の一つのかたちなのです。

筋腫の変性は、周辺の血管からの栄養素が行き渡らなくなることで起こります。

筋腫が大きくなれば、全体に血液が行き渡りにくくなり、細胞や組織が死滅していくことになります。

その結果、カルシウムが沈着して、カチカチの石のような別のものに変わってしまうことが石灰化です。

子宮筋腫の変性が起こると、痛みを感じやすいのですが、中には無痛の場合もあります。更年期や妊娠中期以降に起こりやすい現象です。

妊娠中は、女性ホルモンの影響で筋腫が大きくなりやすい上に、胎児が成長することによって、筋腫への血液の流れが悪くなるために、起こりやすくなるのだと思われます。

石灰化そのもので胎児に影響があったり、出産ができなくなるということはありませんが、

変性が原因で感染症を発症したり、子宮の収縮が起こって、流産や早産のリスクが生じることはあります。

定期的に婦人科を受診し、腹痛などの異変があれば、その都度相談して状態の観察を続けましょう。

レントゲン写真に映ったものを見て、「危険なものでは?」と自己判断をしたりせず、不安なことや疑問点も、どんどん担当医に相談しましょう。

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