健康食品と言うと、皆さんどのような印象をお持ちでしょうか?
手軽に栄養を補うことができて便利だと思う人もいれば、本当に効果があるのかどうか疑問に思うという人もいることでしょう。
健康食品とは、医薬品のように病気の原因に直接作用するように作られたものではなく、健康管理のために補助的に使用するものです。
健康食品としては、サプリメントのように、ある症状に効果が高いとされている成分を集中的に摂れるように加工されたものが、現在多く販売されています。
高血圧に良いとされている成分には、ペプチド、カリウム、マグネシウム、カルシウム、DHAなどがあります。
ペプチドとは、たんぱく質が分解されたもので、さらに分解されるとアミノ酸になることから、たんぱく質とアミノ酸の中間的な成分であると言えます。
このペプチドは、アミノ酸の組み合わせによって様々な種類が存在し、その中に血圧の上昇を抑える効果を持つものも存在します。
ペプチドは、普段の食事からは摂りにくいものなので、サプリメントなどを有効活用すると摂取しやすくなります。
カリウムには、塩分と結びつくという性質があり、それによって塩分を体外に排出します。
DHAには血液の流れを良くする効果があり、マグネシウムやカルシウムは不足すると血管が収縮してしまうため、適量を摂取する必要があります。
それでは、それを健康食品から摂取した場合に本当に効果が期待できるのかと言うと、その効能が科学的な根拠を元に認められているものもあるのです。
トクホという言葉を耳にされたことがあるかと思いますが、トクホとは特定保健用食品という言葉の略で、国によって効能に関しての表記が認められているものを言います。
血圧に関するもので言えば、サーディンペプチド・ラクトトリペプチド・ゴマ・トチュウなどを関与成分としているものは、特定保健用食品として認められています。
他にもいくつかありますが、トクホとなっているものであれば、特に効果が期待できるということですね。
ただし、注意が必要なのが、全ての健康食品が科学的根拠に基づいて販売されているわけではないということです。
実際に販売されているものの中にも、科学的根拠が疑わしいものも存在しています。
そのため、健康食品を利用する時には、表示などをよく確かめて、本当に効果があるとされるものを選んで利用することが大切です。
サプリメントなどの健康食品は、先ほども述べたように医薬品とは違います。そのため、医薬品のように副作用を心配する必要が無く、安心して使用することができます。
しかし、その分必ず効果が得られるというものでもないことは知っておきましょう。また、ある特定の栄養素だけを過剰摂取するのも考えものです。
高血圧を改善するために言われるのが、やはりバランスの良い食事をしましょうということです。
健康食品はあくまで補助的な役割を果たすものなので、それを過信しすぎて健康食品を摂取しているから普段の食生活は乱れていてもいいなどと考えると、本末転倒とも言えますよね。
そのため、まずは日常的な食生活を見直したうえで、それでは摂取しにくい栄養素を補うというつもりで健康食品を上手に取り入れるようにしましょう。