酢を料理の中に取り入れるとしたら、酢のものが代表的なのではないでしょうか。
酢はさっぱりとした口当たりなので、使い方を工夫すれば塩や醤油などを調味料として使わなくてもいい場合も出てくるため、
酢を利用して減塩効果を狙うのも高血圧を改善する方法として意味があります。
しかし、酢には、そういった意味での高血圧の改善だけではなく、直接高血圧に効果のある成分も含まれています。それは、酢酸と言われるものです。
酢は、穀物酒などに酢酸菌を加えることによって、発酵させて作るものです。
酢を食べると酸っぱく感じたり、刺激のある匂いがあったりしますが、酢酸がその元となっています。その酢酸には、血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
また、同時に中性脂肪も減少させてくれます。そのため、血液がサラサラになり、その結果として血液を送り出す際の心臓の負担も少なくて済み、血圧も下がるということになります。
さらに、酢酸が体内でエネルギーに変換される際に出るアデノシンと言う物質に、血管を拡張させる働きもあります。
血管が拡張すると、血液が流れやすくなるので、当然血圧は下がるということになります。
それでは、誰でも血圧が下がるのかと言うと、正常な範囲の人の血圧がそれ以上下がることはありませんので、安心してください。
以上のように、酢の中で役に立っているのは酢酸という成分であるということですね。
それなら、積極的に酢を飲もうと考える人もいらっしゃるかもしれませんが、その際に原液をそのまま口にしてしまうと胃を痛めることもありますので、必ず薄めて飲むようにしましょう。
しかし、この酢なのですが、飲むのを止めると血圧は飲む前の状態に戻ってしまうという側面もあります。
そこで、酢を意識して毎日取り入れようとしても、料理に使用したり直接飲んだりするのには限りがありますよね。
そこで上手に取り入れたいのが、市販されているさまざまな酢を利用した飲料です。
リンゴ酢、黒酢などはみなさんご存知かと思いますが、それ以外にも様々な種類の酢を利用した飲料が販売されています。
それらは、酢だけを飲む場合と比べて飲みやすさなども工夫されていますので、より利用しやすくなっています。
そのため、これなら続けられるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。また、酢には疲労回復の効果などもあります。
血圧を下げるだけではなく、他の効果もあるのなら、さらに健康維持のために役立てたいものですよね。
毎日続けて飲むことで効果のある酢なので、これなら続けられるという方法を探して、酢を食卓に取り入れてみましょう。