食べた方がいいの?それとも悪いの?納豆の成分と高血圧との関係とは

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高血圧を改善するために役立つ食品として、納豆が紹介されているのを見られたことはありますか?

納豆には、大豆製品に共通して含まれる成分であるレシチンやサポニン、大豆イソフラボンなどが含まれています。

これらの成分は、コレステロールや中性脂肪を低下させるのに役立つため、血液がサラサラになります。その結果、血圧が下がるのです。

また、納豆に特有の成分としてナットウキナーゼというものがあるのですが、これに血栓をできにくくしたり、できた血栓を溶かしたりする働きがあるのです。

そのため、大豆製品の中でも特に納豆が取り上げられるのですね。

この血栓は、寝ている間にできやすいものなので、納豆は朝食べるよりも夜食べた方がより効果が期待できます。

さらに、納豆に粘り気があるほど効果が高いと言われていますので、しっかり混ぜて粘り気を多くしてから食べるようにするとよいでしょう。

ところが、高血圧に良いとされている納豆なのに、実は高血圧であっても食べない方が良い場合があるのです。

それは、高血圧で病院に通い、薬を飲んでいるかどうかが関係しています。

高血圧で通院している場合、降圧剤の他にワーファリンという種類の薬をもらっていることがあります。

ワルファリンカリウムと書かれている場合もあるかもしれませんが、これは、高血圧だとなりやすいと言われている脳卒中を予防するために、血栓を作るビタミンKを壊す働きをします。

しかし、納豆は実はビタミンKも多く含んでいます。さらに、腸の中で納豆菌がビタミンKを作り出すということもあります。

そのため、納豆はワーファリンの効果を弱めてしまったり、場合によっては効き目を無くしてしまったりするのです。

ここで、納豆自体に血栓を溶かす働きがあったはずなのに、その逆の効果を持つとはどういうことなのかと思われるかもしれません。

これは、効き目の強さを考えてもらったら納得していただけるのではないかと思いますが、

ナットウキナーゼが血栓を壊す作用よりも、ワーファリンの効果の方がはるかに強くなっています。

そのため、ワーファリンが必要なほどの状態になっているのに、納豆に頼るのには問題があるということになります。

以上のことを考えると、高血圧を改善するために納豆を食べることには確かに意味がありますが、

通院していてワーファリンが処方されている場合には食べてはいけないということがわかります。

ワーファリンを処方されている場合、そういった説明をされるはずなので、医師から指示されたことにはきちんと従うようにして、適切な方法で高血圧の改善に取り組みましょう。

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