高血圧になると、食生活の見直しが必要であると言われています。そのためには、バランスの良い食生活を心掛けるということが一番なのですが、その際に高血圧に効果があるとされる食品を積極的に取り入れることもまた大切なことです。
高血圧に効果があるとされる食品はいくつか存在していますが、トマトもその一つです。なぜトマトが高血圧に良いのでしょうか。
その成分と、その効果について見ていきたいと思います。トマトにはカリウムという成分が多く含まれています。
カリウムには、体内のナトリウムと結びつき、それを体外に排出するという作用があります。
ナトリウムとは塩分のことですが、高血圧には塩分の摂り過ぎはよくないということは皆さんご存知かと思います。
その、高血圧の原因となる塩分を排出してくれることによって、血圧を下げる効果があるということですね。
また、トマトに含まれるリコピンという成分も血圧を下げるのに役立ちます。リコピンには強い抗酸化作用があるため、血液がサラサラになります。
そのため、血液が流れやすい状態になり、血圧が下がるというわけです。
さらに、トマトにはビタミンPも含まれているのですが、これが毛細血管を強くしてくれ、さらにピラシンという成分が血栓ができるのを防ぐ働きをします。
トマトには、血圧を下げるのに関わる成分が多く含まれていることがおわかりいただけたかと思います。
そこで、トマトを積極的に食べようと考えた際に、注意するべき点があります。
それは、トマトを食べるときに塩やドレッシングを掛けて食べるという人がいるかと思いますが、
塩分を排出することを目的で食べるのであれば、それらを掛けるのを止めるか、かなり控えめにする必要があります。
また、生のままではたくさん食べにくいので、ジュースから摂取しようと考える人もいるでしょう。
トマトジュースからでもこれらの栄養は摂取できますが、トマトジュースは塩分を添加してあるものが多いので、表示をよく確認して、塩分無添加のタイプを選ぶことが必要です。
塩分を控えることを目的としてトマトを選ぶのであれば、摂取の仕方に注意が必要であるということですね。
高血圧を改善するために役立つトマトなので、積極的に食卓に取り入れることによって、血圧の管理に役立てたいものです。