疲れが取れない、夜眠れないなど、体の不調をすべて更年期のせいだと思っていませんか？確かに、更年期は体調不良や情緒不安定になりますが、きちんと調べないと他の病気が潜んでいるケースも少なくありません。
たとえば鬱病。ホルモンバランスが崩れて情緒が不安定になっているだけだと放っておいたら、どんどん気持ちが沈み、鬱がひどくなる、というケースもあります。
更年期の精神的な落ち込みを軽視せず、診察やカウンセリングを受けて適切に対応していくことが大切です。
そして、甲状腺の病気。甲状腺は喉の周りにある、甲状腺ホルモンを分泌する器官です。
甲状腺で作られるホルモンは、臓器や筋肉の機能を活発にさせる働きがあります。
これが正常に働かなくなると、体の倦怠感や血圧の変動など、様々な不調を引き起こします。
この不調は更年期の症状と似ているため、きちんと検査せずに放置されてしまうことが心配されます。
特に、甲状腺の病気は更年期の女性に起こりやすいので見落としやすく、注意が必要です。
甲状腺の病気には、原発事故の影響でよく耳にするようになった甲状腺がん、歌手の絢香さんがかかったことで知られるようになったバセドゥ病などがあります。
いずれも早期発見で回復率が上がりますし、血液検査や触診など、意外と簡単な検査で調べることができます。
隠れた病気を見逃さないためにも、体調不良をただの更年期だと我慢せずに、一度病院できちんと検査してみてはいかがですか？