更年期障害には幅広く様々な症状があります。この症状は人によっても程度は違い、ある症状は全くでないけれども別の症状が出るという人もいれば、この全く逆の症状が出るという人もいます。
こうなってくると更年期障害を改善するのに誰でもに万能な薬はありません。
症状に合わせて処方するということを考えると、その人によって処方する適した薬は変わってくるということになります。
更年期障害の症状については人によって差があるものの、その症状は大抵いくつかの傾向があります。
更年期障害から更に大きな疾病につながることを避けるためにはまず、この初期の症状を軽減することが重要です。
そしてこの初期の症状を改善するためには東洋医学である漢方薬が効果を発揮することもあるのです。
漢方薬についても西洋医学の薬と同様に症状に合わせて薬を摂取する必要があります。
更年期障害の代表的な症状として冷えやのぼせ、頭痛や肩こりイライラなどがあります。
このような症状のときに利用する漢方薬として代表的なものには「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」というものがあります。
この桂枝茯苓丸は体内の血の流れを整える効果を持ちます。
更年期障害の中でも特にのぼせについては効果があるといわれており、その他にも生理不順や生理痛などに効果があると言われている漢方薬です。
漢方薬の中でも古くから利用されており、頭痛などの解消にも用いられる代表的な漢方薬と言う事ができます。
この症状のほかにも便秘を伴うようであれば「桃核蒸気湯(とうかくじょうきとう)」です。
この漢方薬も桂枝茯苓丸と同様に体の中の血の流れを改善する効果に加え、便秘を解消する効果もあるものです。
桂枝茯苓丸と同じく女性特有の生理不順や子宮の病気にも効果があると言われており、
こちらも更年期障害で頭痛や冷え、のぼせが確認できるのであれば効果のある漢方薬と言えるでしょう。
頭痛やめまい、動悸などとともに顔が赤くなり更に精神不安からの不眠や疲れやすいなどの症状がある場合には、
気の巡りを整える「加味逍遥散(かみしょうようさん)」が良いと言われています。
この加味逍遥散も古くから女性特有の症状の改善のために用いられてきた漢方薬です。
このほかにも更年期障害に効果があると言われている漢方薬はまだまだ存在します。
今では以前と比較すると漢方薬専門店なども増えてきていますので、まずはどのようなものがあるか、
どのような症状に困っているか、その症状に適してものがあるかどうか、足を運んでみると良いかもしれません。