最近、ストーカー行為の被害にあった人の事件がニュースで流れているのをよく目にする。ストーカー行為は犯罪だが、その定義と境界線などはとても曖昧だ。
受けた側がストーカー行為と判断したとしても、一般的にはそうとはみなされないことだってある。
こういう事態が起こり得る理由の一つに、その加害者と被害者の関係性があるという。
ストーカー行為の加・被害者の関係が元恋人というケースがとても多いのだ。
それゆえ、双方の意見が食い違い、ストーキングとしての判断のラインがわかりにくいのだという。
基本的になデータとしては、別れた彼氏の方が彼女にストーカー行為をするというケースが多いようだ。
本質的に、男性は別れた後も女性に対して想いを断ち切れずに未練を残しやすい。
交際していた時には優しかった元彼女に、別れた後も寂しい時には連絡をしていて、その時点では精神的に満足しているのだが、
彼女が連絡を取ってくれなくなったり、新しい交際相手の存在を感じたりすると、突然スイッチが入る。
勝手に拒否されたと思い込み、陰険な態度を取りながらストーカー行為に及んでしまう。
その内容は無言電話やいやがらせ、待ち伏せや付きまとい行為などであるが、直接暴力をふるうこともあるという。
ここまでになると事件として警察のお世話にならなければならないが、このレベルにまで達さなくても、
元交際相手が、軽くストーカー行為と疑われるような態度を取ってくる話はよく聞く。
復縁を迫ってしつこく電話をかけてくる元彼。その着信履歴は数分に一回、着信のメモリが満杯になるまでに及ぶ。
自宅に手紙を送りつけてくる元彼。
その内容は彼女もまだ気があると決めつけたような内容だったり、自意識過剰なものだったりする。
このように、別れた後もストーカーのようにしつこく付きまとってくる男性には、共通した特徴がある。
それは、付き合っているときから過剰な束縛の傾向が見られるということである。
ただ、付き合っているときには恋は盲目とはよくいったもので、過剰な束縛ではなくマメな男性なんだと思い込んでしまうようだ。
あまりに電話やメールの回数が多い男性や、サプライズの仕込みが尋常じゃない男性は、要注意かもしれない。
付き合っているときには彼女を寂しくさせない理想の彼氏かもしれないが、別れた後、
愛情が憎しみに変わったときにはとても恐ろしいストーカーと化す可能性があるかもしれない。