一般的には、男女が別れた時点で互いの別れに対するモチベーションが違うと言われている。
心理学的にもデータがあるそうだが、男性は別れた時に生じる感情というのが「悲しい」「後悔」「復縁を望む」といったネガティブなものが多いのに対して、
女性は「自由」「すがすがしい」「新しい出逢いに期待」といったポジティブなものが多いという。
よく考えてみると、二人で話し合って決めた「別れ」という選択肢に対して、もう決まったことなのにどうして公開などの後ろ向きな感情が芽生えるのだろうか。
これには理由があって、男性のホルモンや心理学が関係しているのだという。
そもそも男性というのは、狩猟民族の性質があって、生きていくために子孫を残さなければならないという使命感が本来備わっている。
だから、仕留めた獲物は沢山ある方が安心する。たとえそれが、ひとつでもなくなろうものなら、他にたくさんあったとしても悲しくなったり不安になったりするのだ。
現代でいえば、極端に言うと世の中の女性全員が自分のことを好きだと思っているという前提で、
付き合っていた女性が離れていくのは、それがどのような理由で会っても悲しく寂しいと感じるようである。
また、男性には何か一つの事に熱くなるホルモンが備わっているらしく、生きているうえで必ず何か一つの事に執着しながら生きていくらしい。
それが仕事だったり趣味だったりするのだが、なかなかその矛先が恋愛に向くことがないのだそうだ。
だからいざ別れるとなったときに、全力で執着できなかったことへの後悔の念が生まれるらしい。
そして、もっと執着して一生懸命恋愛していたら結果が変わっていたのではないかという気持ちが、未練という感情に変化していくのだという。
男女の恋愛の仕方をパソコンにたとえた言い方があるが、男性は今まで付き合った女性を各フォルダに、
「名前を付けて保存」するのに対して、女性は、一つしかないフォルダに「上書き保存」を繰り返すのだという。
だからこそ男性はいつでも見たいときにそのファイルを開けるようにしておかないと寂しいし不安になるようだ。
しかし、実際に過去のフォルダを改めて見返す行動をとるような律儀な男性はほぼいない。
みんな、いつでも自分の意志でファイルを覗くことが出来るという安心感を持ちたいだけなのだ。
なんとも子供のわがままのような感情に、女性は聞いてあきれるだろう。