式も指輪もいらない…そんな妻にウェディングドレスを着せたくて

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私達夫婦は結婚式を挙げずに入籍だけで結婚生活に入ったものです。お金もなくぎりぎりの生活に追われて、それでも一緒になりたくて選んだ形でした。

もう入籍五年目に入ります。最近では私の仕事も軌道にのりいくらかの蓄えもでき、そろそろ子供も欲しいと妻とも話し合えるくらいになりました。

妻は指輪も結婚式もいらないと貧乏人の僕と小さなアパート暮らしでも嬉しいと言ってくれた人です。

この妻に人並みな結婚式をプレゼントしたい。最近私はそう思うようになっていました。

結婚式場でウェディングプランナーさんにその事を話すと、とても感動して下さり、費用に見合ったプランをいくつか立ててくれました。

今更大勢を招待するつもりはなく、彼女の母親と私の親代わりの姉、そして共通の友人を何人かのみの小さな小さな結婚式です。

妻は今更結婚式なんてはずかしいわ、と言いながらもやはり嬉しそうです。

ウェディングドレス姿の妻がまるで見知らぬ人のように見えました。

娘の花嫁姿に義母はずっと泣きっぱなしで、私の姉も真赤な目で微笑んでいます。

今この時が二人の真新しい出発の時と心の底から思えました。

これからも平坦な道ではないかもわかりませんが、この妻を決して泣かせたりする事のないように、しっかりと守らなくてはという決意も新たにしました。

妻も感動の涙を流しながら私への気持ちを新たにしてくれたようです。

何年もかかってやっと妻にプレゼントできた結婚式。

その式に恥じないような家庭を二人で築いて行こうと思っています。

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