それがどんな試験であっても、受験会場はなんだかピリピリした雰囲気が充満してしまうものです。
そんな会場の空気ために極度に緊張してしまって、残念ながら実力の半分も出せずに涙を呑んだ経験のある方もいらっしゃるでしょう。
自宅のテーブルで解いた時には簡単だったのに、同じような問題が、受験会場では超難問思えてしまう…
ああ、ここが自宅だったらどんなにいいのか。
医療事務の資格試験の中には、こんな緊張の試験会場にわざわざ足を運ばなくても、在宅で受験可能な試験があります。
どこよりも落ち着いて実力の発揮できる、我が家のリビングのテーブルで受験が可能なのです。
これならば、試験会場の雰囲気にのまれる心配はありませんよね。
また、試験会場から遠くて、交通の便が悪い地域に住んでいる人も、これなら受験しやすいですね。
しかし、ここでひとつ疑問が生じます。
在宅での受験を認めたら、カンニングもし放題だし、試験時間にも制限がある会場に比べると、いくらでも時間がかけられるので、不公平ならないのかということです。
これからの人生を左右する可能性のある試験で、このような不公平が許されてもよいのか…。実際のところはどうなのでしょか。
結論から言えば、不公平とは言えません。
何故なら医療事務の資格試験では、会場にテキスト類を持ち込むことも、それを参照しながら試験を受けることも、許可されているからです。
また、合格の基準点も、在宅受験のほうがやや厳しく設定されています。
具体的には、会場受験の合格ラインが正答率で70%程度であるのに対して、在宅受験が80%といった具合です。
事実、在宅受験での合格率が50パーセント程度なので、在宅受験の方が不当に有利だということにはなりません。
そもそも資格試験は、入学試験とは違って競争ではなく、誰かが合格すればその分誰かが不合格になるという性質のものではありません。
実力が一定の基準を満たしていることが、何より大切です。しっかりと実力を身につけて、受験に臨みたいものです。
さて、在宅受験の手順です。まず、所定の方法で在宅受験を申し込み、受験料を支払います。支払いが確認されると、試験問題が手元に送付されます。
およそ5日程度の期限内に試験に解答し、それを返送します。2~3週間後には、結果が郵便で届きます。
このように、決して会場受験より有利になるわけではありませんが、気軽に受験が可能なのが在宅受験です。
資格に挑戦する際は、賢く利用することをおすすめします。