ヘナ(ヘンナ)はミソハギ科の植物で古くから天然の染料とされ、現在でも白髪染めなどの原料として有名です。
このヘナには育毛効果があるといわれており、ここではヘナの育毛効果について考えて見ましょう。
利用方法
利用方法としてはヘナの乾燥した葉を粉にしたものを水に溶いて使用したり、成分の1つとして含ませて化粧品扱いで販売されたりしています。
伝承によるヘナの効果
伝承によればヘナには染料のほかに髪や頭皮に関係する次の効果があるとされています。
(1)毛髪の保護
(2)頭皮の痒み予防
(3)紫外線予防
(4)殺菌効果
(5)血行促進効果
これ以外にも、毛髪を太くしたりする効果があるとされる場合もあります。
しかしながら、これ等の効果の根拠については、はっきりした研究報告がなされているわけではありません。
ただし薬事法の改正で化粧品の成分としては認可されました。
期待される育毛効果
前記のようにはっきりとした研究報告があるわけではありませんので、伝承を鵜呑みにするわけにはいきませんが、
決定的に否定されるような報告も有りませんので、悪影響が有るとは考えられません。
そこで前記(1)~(5)の効果から考えると、育毛について次の効果が期待できます。
(1)頭皮環境の改善効果
痒み予防および殺菌効果により毛根、頭皮を清潔に保ち、育毛に良い頭皮環境に改善する効果が期待できます。
(2)血流の増加による毛根への栄養補給
血行促進により血流を増加させ育毛に必要な栄養の毛根への供給量を増加させることによる育毛効果が期待できます。
(3)頭皮および毛髪の保護
毛髪の保護および紫外線予防により頭皮および毛髪へのダメージの改善および予防効果が期待できます。
安全性
古くから現在まで、特に問題は報告されておりませんので、天然植物成分としてのヘナの安全性は高いと考えられます。
ただしヘナを配合した市販化粧品の場合はヘナ以外の成分が多数含まれ、中には泡立ちを良くするための界面活性剤や、
防腐効果のためのエタノールなどを含んでいるものもあり、育毛の観点から言えば良くないものがあります。
化粧品として認可されているので、パッケージに全成分が表示されています。注意して確認してください。
まずは原因追求から
ヘナの利用を考える前に、自分の脱毛・薄毛の原因を調べてみましょう。最近では病院に脱毛症外来を設置しているところがありますので一度受診してみることをお勧めします。
原因がはっきりしたあと、ヘナによる効果が期待できるのであれば、利用を考えましょう。全く効果の期待できない方法を利用しても時間の無駄です。