頭髪も体の一部ですから、成長ホルモンによって成長が促されることになります。
ではこの成長ホルモンを増やせば育毛を促進させることができるのでしょうか。ここでは成長ホルモンと育毛の関係について考えてみましょう。
成長ホルモンとは
体の成長を促すには人成長ホルモン(hGH:human growth hormone)は成長させたい器官に直接あるいは間接的に成長を促します。
幼少期にhGHの分泌量が少ない場合、小人症を発症したり、多すぎると巨人症を発症したりします。
成長期に最も分泌量が多くなりますが、その後も体を維持するために量は減りますがhGHの分泌は続きます。
毛母細胞の成長にも当然関与しているため、適正量を維持できれば育毛にも良い影響が有ると考えられます。
成長ホルモンを増加させるには
成長ホルモンを増加させるには次の2つの方法があります。
(1)外部から補充する方法
小人症などhGHが不足する場合に外部から投与する方法が採られます。投与には経口剤では効果が無く、注射によって投与する必要があります。
また入手するには医師の処方箋が必要になり、育毛目的の場合は保険も効きませんので大変高価になります。
しかも投与の終了後は分泌量が投与前よりさらに減ってしまうことが分かっており、下手に育毛目的に使用すると一生投与し続けなければならないようなことになってしまいます。
したがって、この方法は生活上やむを得ない場合を除いて、禁じ手と考えた方が無難です。
(2)内部分泌を増やす方法
自身の体を使って分泌を増やすので、安全性は高いと考えられます。
hGHは睡眠中に多く分泌され、特に午後10時から午前2時の間の分泌量が多いとされています。早めに就寝してこの時間に深い眠りに入れるようにしましょう。
また激しい運動の直後には分泌量が増えるとされています。
特に持続的な運動ではなく短時間で行う運動が効果があり、たとえばちょっと重めのダンベルを使ってみたり、スクワットを行ったりすると大変効果があります。
ただし『筋トレをするとはげる』という噂があり、辿ってみるとあるTV番組に行き当たるのですが、あまり根拠があるとは思えません。
汗などに注意して清潔にしていれば問題は無い筈です。やりすぎに注意は必要ですが、体調維持のためにも良いことだと考えます。
成長ホルモンの効果
効果が上がったと言うレポートはいろいろとありますが、感覚的なものが多く信頼性が高いとは言えません。
また統計的に調査された資料は今のところありません。
たしかにhGHは成長には効果がありますが、hGHを完全にコントロールできるまでには医学は至っていないと考えられます。