中国四千年の伝統医学が薄毛を治す?育毛をしようと考えた時、「漢方薬」にたどり着く人は果たしてどのくらいいるのでしょうか?
薄毛を治療しようと思ったとき、まず最初に思いつくのは育毛剤、その次はプロペシアなどの西洋医学から生まれた薬などを試みる人が多いのではないかと思います。
でも、漢方薬の中にも「育毛に効果的」と言われているものが数多くあるのです。
内蔵から育毛対策
髪の毛自体をどうにかしようとするのが西洋方式なら、内蔵から育毛を促進しようとするのが東洋方式です。
漢方薬は体の中の働きを改善することで、育毛を促すといった観点で作られています。
東洋医学では薄毛や抜け毛は「腎臓や肝臓が衰えている証拠」ととらえられていて、それらの臓器の機能を正常化することで、髪の毛は生えてくるといわれているのです。
髪は血の一部
漢方では毛髪は血の一部ととらえられていて、「血余(けつよ)」と呼ばれています。読んで字のごとく、血の余りといったところでしょうか。
毛身の毛の成分はケラチンというタンパク質なので、正確に言えば血の一部ではありませんが、
髪の毛を生み育てる毛根に栄養を送るのは血液ですので、あながち間違っているとは言い切れません。
栄養分を運ぶ血液がドロドロだったり、血管が収縮したりしていると、髪を育てる栄養も、
発毛を促進する栄養も十分に行き届かないわけですから、血液を正常にすることは非常に重要だと言えます。
そのことは多くの育毛剤や育毛薬に、血管拡張作用があるものや血行促進作用があるものが使用されていることからも理解できます。
漢方薬の副作用
育毛に良いとされる漢方薬は「ドクダミやクコ」だといわれています。二つとも解毒効果のある生薬として有名ですね。そして、あたりまえですが天然成分です。
漢方薬は自然のものを調合して作られているもの。なので、副作用はないと思われがちですが、実はそうではありません。
副作用がないというのはあくまで、西洋医学の観点から作られた人工的な薬と比べてというものです。
忘れてはならないのは「漢方薬は薬である」ということ。使用法によっては、逆効果が現れたり、体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるのです。
ですので、漢方薬を服用しようと考えた時は、まず専門家に相談するべきだと思います。漢方薬は個人の症状に合わせて、調合していく薬です。
いわば薬のオーダーメイド。自分の体質にあったものを服用してこそ効果が得られるのです。体の内側から治していく、それが漢方薬です。
人生を考えた時、何が一番重要か。それは何より自分自身の健康なのではないでしょうか?髪の毛ももちろん大事です。
でも、髪の毛だけを大事にするより、体全体を大事にしてあげることこそが最も重要なのではありませんか?髪は体の一部なのですから。