人間を構成するタンパク質のうち約30%がコラーゲンで、近年ではコラーゲンが育毛にも影響すると言われています。ここでは育毛とコラーゲンの関係について調べていきましょう。
コラーゲンとは
コラーゲンは真皮、骨、軟骨、靱帯、腱などの構成たんぱく質の一つで、それぞれの組織に強度と弾力性を与えています。
またコラーゲンに接触する細胞に対して分化を促す働きを持っています。
コラーゲンたんぱく質には30種類以上あり、Ⅰ型、Ⅱ型のようにローマ数字により区別されます。
これらはたとえばⅠ型コラーゲンは真皮、骨、靱帯、腱の主成分というようにそれぞれの部位の成分となっています。
2011年になって脱毛、白髪の原因がXⅦ型コラーゲンの不足によるものだと言う研究発表がありました。
もしこれが真実であれば脱毛の根本治療に道が開けるかもしれません。
しかし現在のところXⅦ型コラーゲンを体内で増やす方法は確立されておらず、今後の研究が待たれるところです。
コラーゲンの効果
コラーゲンを摂取することで、それぞれの型により体の各部の構成要素の補給につながり各部位を強化する効果が期待できます。
たとえばよく言われる美肌効果などです。毛髪についても同じことが期待できます、実際コラーゲンの摂取で髪が太くなったり、育毛に成功したと言う報告があります。
しかし学術的な調査による報告はほとんどありません。
前記研究報告によればXⅦ型コラーゲンが関係しているとされており、もしこのXⅦ型コラーゲンが毛根に常時供給されていれば脱毛症状は発生しないことになります。
コラーゲンの摂取
人間の場合1日5g程度のコラーゲンの摂取が必要とされています。
コラーゲンは肉や魚に含まれていますので、偏食せず普通に食事を取ることによって摂取することは可能です。
どうしても摂取できない場合はサプリメントの利用を考えましょう。
摂取についての注意
コラーゲンはそれだけ摂取しても有効利用されません。コラーゲンはビタミンCとともに摂取することで生成と保持が行われるようになります。
またコラーゲンだけに偏った食事は体に変調をきたしますので、ビタミン、ミネラルなど満遍なく摂取するように注意しましょう。
まずは原因追求から
コラーゲン利用の前に、自分の脱毛・薄毛の原因を調べてみましょう。最近では病院に脱毛症外来を設置しているところがありますので一度受診してみることをお勧めします。
原因がはっきりしたあと、コラーゲンによる効果が期待できるのであれば、利用を考えましょう。全く効果の期待できない方法を利用しても時間の無駄です。