小学生の時「需要と供給」という言葉を社会の授業で習った時は、妙に引きつけられるものがありました。
それはさておき、当たり前の話ですが為替市場も経済の一部を形成していて、外国通貨の需要と供給によってその市場が成り立っているわけです。
ですから需要と供給が多ければ多いほど通貨の取引量も多くなり、値動きが荒くなるんですね。
では通貨の取引量が多くなり値動きが荒くなる時間帯はいつでしょうか。
それが分かっていればその時間帯で上手に稼ぐことができますし、下手に損を増やすこともなくなりますね。
値動きが荒くなる時間を攻略する上で必ず知っておきたいこと、それは世界3大為替市場です。その市場で取引が行われる時間帯の値動きはとても荒くなるんですよ。
ニュースなんかでもちらっと耳にしたことがあるかもしれませんね。その3大市場とは、ロンドン・ニューヨーク・日本です。
この中でも最大の市場はロンドンといわれています。これら市場での取引が行われている時は流動性がとりわけ高く、初心者はかなり要注意です。
日本の市場はご存知かもしれませんが、AM8:30~PM7:00までが市場取引時間です。
ロンドンはというと、日本時間でPM4時~、ニューヨークはPM9時~です(サマータイムの時期には注意)。
これらを見て、特に二つの接点に要注意なんです。
ひとつは日本とロンドンの市場取引が重なる時間帯のPM4時~7時。もうひとつがロンドンとニューヨーク市場が重なる時間帯のPM9時~AM0時。
この二つの時間帯はとりわけ需要と供給が大変多く、値動きがとても荒くなるんですよ。
この時間帯の攻略法は、まずリスク管理の徹底です。注文したら必ず逆指値で損切り設定をするのは必須です。
値動きが荒いので、突如として思わぬ方向に値が飛んでいきます。ロスカット設定は忘れないで下さいね。もう一つは余裕のある取引をすることです。
必要な取引証拠金が1万通貨に対し1万7千円、5万通貨で取引をすることにしたら必要な証拠金は合計で8万5千円です。
自分の総資産が仮に9万円だとしたら、取引余力はたったの5,000円、これはあまりにも余裕がなさすぎですね。
余裕のない取引をするとちょっとした値動きで損切りせざるを得なくなり、損がふくらむばかりです。この場合、2~3万通貨での取引が最善かもしれませんね。
もうひとつの簡単な方法は、値動きの荒い時間帯の取引を避けることです。
FX初心者であれば、まずは値動きの比較的穏やかな時間帯に、例えば日本のちょうどお昼の時間帯に取引をしてコツをつかみ、慣れてから値動きの荒い時間帯で勝負するのは賢明な選択ですね。