運用ルールの中で、最低限必要なのは、エントリーとエグジット、これは決めなければトレードすることが出来ません。
いつ相場に参入し、いつ決済するのか、当たり前ですが適当に出たり入ったりしていて勝てるほどFXは簡単なものではありません。
エグジットを明確にすることで、一回あたりの取引の最大損失額も計算できます。
一般的には、一回のトレードの最大損失額は、資産の10分の1以下が望ましいとされています。
ただし、頻繁に取引を行う短期売買の場合には、10分の1でも多すぎます。
次に決めなければいけないのは、資金管理のルールです。中にはエントリー条件は吟味するのですが、資金管理はあまり考えない人もいます。
資金管理ができない人は、ドローダウンで再起不能になることもありえます。
先に決めた、エントリーとエグジットルールで、どれくらいの利益とどれくらいの損失があるのか、そこから導き出される期待値を元に、
どのくらいの資金でどのくらいのポジションを持つのか、単利運用から、ポジション数を上げる、
あるいは下げるタイミングなどが資金管理の基本的に決めておかなければいけない条件です。
ポジション数を上げる場合には、勝ち越した直後には行わない方が無難です。
それと、意外に忘れがちなのが、相場を休む条件です。
例えば、週で3万円の損失になったら、来週まで相場を休む、あるいは月10万円の利益になったらその月はトレードしないなどの利益や損失で休みを決める場合もあります。
その他にはトレンドが読めないときには参入しない、指標時には参入しないなどがよく使われる運用ルールです。
今回紹介したルールは、あくまでも最低限必要なルールです。
ルールに従えなければそもそもルールを作る意味はありませんから、最初からがちがちのルールを決める必要はありません。
運用ルールは、時に見直すことで、最終的に自分にあった運用ルールへと変化していくはずです。
FXはオプションカットで値段が動く
NYオプションカットは、夏時間では23時、冬時間では0時です。オプションカットとは、オプションの期限となる時間です。
この時間も大きく値段が動くことが多く、軽視できない時間帯です。
NYオプションは、オプション取引が盛んな時間帯ですから、当然レート変動が激しくなります。オプション取引の攻防戦となるレート付近は特に注意が必要です。
オプション取引の参加者のみならず、FX参加者の思惑もも巻き込んで大きなトレンドを形成したり、大きくうねったりするのもこの時間帯の特徴です。
オプションカット以外で、気にしていたほうがいい時間帯もあります。ひとつは、東京仲値です、仲値の算定時間は9時55分ごろです。
このときに銀行から買い注文が入り、レートが上がることがあるため、それを狙う投資かも参入して急激に上げることがあります。
これはあくまでも一時的なもので、トレンドを生み出すまでの影響力はありませんが、この時間帯を狙うトレーダーも確実に存在しますから、参加可能であればぜひ有効活用したい時間です。
ちなみにトレンドが発生しやすいのは、東京カットの日本時間では午後3時ごろからです。
もうひとつはロンドンフィキシングです。ロンドンフィキシングとは、金のスポット価格を決めるものです。
このロンドンフィキシングで決められた金の価格で世界中の金の価格が決まります。
金などの貴金属取引きは基本ドルを介して行われますから、ドルの需要に大きく影響を与え、相場を大きく動かす力があります。
日本時間では、夏時間では0時、冬時間では1時となります。
こちらの時間帯も大きく相場が動きやすいため為替差益を狙う人にとっては、重要な時間帯になります。
もちろんこれらの時間帯に必ずトレンドが発生するわけではありませんが、他の時間帯に比べて一方通行になりやすいのは事実です。
もしもトレードで往復ビンタを喰らいやすいという人がいれば、取引する時間帯を見直してみてはどうでしょうか。