システムトレードは、文字通り、感情を排除して、システムが示すサイン通りにトレードを繰り返す方法です。
システムトレードは、負ける気がする相場にもシステムが示す通りに、ポジションをとる必要があります。
ここで、なんとなく勝てない気がするからといって見送ってしまうと、結果がどうであれ、それはシステムトレードではなく、裁量トレードなってしまいます。
裁量トレードであれば、むしろ見送りは必要です。ですがシステムトレードではそれはないということになります。
もちろん、なんとなく、などの理由ではなく、あらかじめ、一定の条件であれば、見送るというルールを組み込んでシステムを作り上げていた場合には問題ありません。
トレードは、裁量トレードであれ、システムトレードであれ、トレードの方法は個人が自由に選べるものですが、システムトレードをすると決めた以上はシステムに従わなくてはいけません。
システムトレードの優位な点はメンタル面での影響が少なくて済むという点です。
ある確率で、損失が出ることをあらかじめ許容しなければなりませんから、システムに従っている限り、その負けは予定通り、計画通りのものであるはずですから、悔しがる必要もありません。
ただし、勝ったときにも喜ぶことはできません。
まあ、実際には悔しがったり喜んだりはあるでしょうが、その感情に伴ってルールに訂正や修正を加えてはいけないということです。
あくまでも勝敗はシステムに従った結果であり、想定内の結果でしかありません。
システムトレードに裁量が混ざりこんでしまうと、今度は勝てたはずの相場を見逃してしまったり、有頂天になって本来ならありえないタイミングでエントリーしてしまったりするかもしれません。
これでは機会損失の危険性があり、一定の勝率、利益率を維持できなくなるのです。
あくまでもシステムトレードは、システムありきでなければ、最大限にその能力を発揮することはできません。
このため、どんな相場であっても機械的にトレードを実行できるようになる必要があります。
卵とにわとり、どちらが先かというような話ですが、デイトレードは感情を排除して機械的に行う必要があります。
システムトレードを行う場合は、感情ではなくルールに従うべきなので、感情に振り回されることなくトレードできます。
トレードの大敵は感情ですから、システムトレードの最も優位な点はこれにつきます。
ただし、システムトレードはその分面白みにかける場合があります。
たんたんとしたトレードよりも、ギャンブル的な要素をFXに求める人にはあまり向いていない方法かもしれませんね。