心配性な私は、ホテルに泊まる時必ず最初に「あるもの」を探します。さあ、そのあるものとは何でしょうか。実は「非常出口」です。
火事や地震などの緊急時に備え、必ず確認しておきます。そんなことする人は少ないでしょうかね。
しかし、出口の確認はホテルだけではなくFXでもとても大切です。FXの出口ってなんでしょうか。
英語で言うと「イグジット(Exit)」、FXのイグジットは決済取引のことを指します。売りでも買いでもどちらのポジション決済の場合にも使えます。
ちなみに反対語は「エントリー(Entry)」です。聞いたことがあるかもしれませんね。なぜFXのイグジットは大切なのでしょうか。答えは難しくありません。
イグジットして初めて利益を獲得できるからです。1ドル85円の時に10万通貨を買いでエントリー、その後レートが1ドル87円になった時は20万円の含み益です。
しかし、それはあくまでも含み益、イグジットして初めて利益を得られるわけです。イグジットポイントの設定が自分の利益に直結します。
でもよく聞く話ですが、イグジットがなかなかできない!...そんな初心者トレーダーが少なくないようです。
含み益があって、いざ自分が決めたイグジットポイントにレートが達した時、「もう少しポジションを保留すればもう少し利益が増える」、
と魔がさして、その瞬間値が一気に崩れ結局損切りする、というのはよくある話ですね。
躊躇なくイグジットをする、これが出来なければトレーダーとしての進歩がないかもしれませんよ。
エントリーする前に明確なイグジットルールを決めておきましょう。デイトレードであるならば、とりわけイグジットルールは厳格に守らなければいけません。
一回の取引で50pipsが目標なら、エントリーした瞬間イグジット注文をすぐに入れておきましょう。
そして同じく損切りのイグジットポイントも明確に定め、エントリーした後、きちんと逆指値注文を入れておきましょうね。
一度注文を入れたら、画面はずっと見ないで少し放っておくのも良いかもしれませんよ。ずっと画面を見ておくと、どうしても注文を変更したくなる時がありますからね。
FXで勝つための秘訣、お分かりいただけたでしょう。そう、潔くイグジットすることです。損益に関わりなくイグジットをきちんとしましょう。
さもないと、非常出口(イグジット)を確認せずに泊まったホテルで災害に遭うかのように、取引で痛い目にあうことになりますよ。