ロスカットというのは、証拠金を維持できない額の損失を出してしまい、業者側から強制的に反対売買される、つまりはポジションを解消されてしまうことです。
ロスカットになった場合には、100%、損失を確定するということになります。
ロスカットレベルは、業者によって違いがあり、維持率が100%を下回った場合に、
リアルタイムでロスカットとなる業者もあれば、20%を下回ったときにロスカットされる業者もあります。
ロスカットになる仕組みは業者によって違いますので、取引の前には確認する必要があります。
実際のロスカットの流れは次のようなものです。たいてい、ロスカット執行の前に、業者から、証拠金が不足している旨の連絡が来ます。
そのときに、ポジションを維持したいのであれば、証拠金を追加入金するか、一部のポジションを決済して、証拠金維持率を上げます。
そうすれば、とりあえずロスカットの心配はなくなりますが、さらに損失が増し、再びロスカットの警告が来てしまう場合もあります。
相場が利益方向へと進まなければ、ロスカットの警告のたびに追加入金していたのでは、損失がふくらんでゆくだけになります。
そうならないよう、そのポジションは諦めて、その時点で、手動で決済することも選択肢の一つです。
そして、何もせず、そのままにしておけば、よっぽどの運をもっていない限り、遅からずロスカットを体験することになります。
そもそも資金管理が出来ていればそうそうロスカットにはなりません。ですから本来であれば、ロスカットにならないよう心掛けるべきです。
それでも予期せぬ相場の変動でロスカットが近付いたときどうすべきなのか。相場に臨む以上、ロスカットへの心構えは必要です。
ロスカットの警告を受けても、ロスカットばかりを恐れて、そのポジションに固執してはいけません。
損切り出来ない人への、最低限のリスク管理がロスカットだと考えて下さい。負けは負けとして受け入れることが出来なければ、相場で生き残っていくことは出来ません。
資金がなければ、再びチャンスが巡ってきてもチャレンジすることすら出来なくなってしまうのです。
ロスカットとは、そもそも、損失の拡大を防ぐ、ストッパーとしての役割を持ったルールなのです。