皆さんは冷凍のズワイガニを購入したことはありますか?
通販などでズワイガニを買う場合は、主に冷凍のズワイガニであることがほとんどですので、家庭で解凍してズワイガニを食べたことがある、という方々も多いのではないでしょうか。
でも、ズワイガニの解凍方法は少し間違えるとズワイガニの美味しい風味が落ちてしまう場合が考えられます。
冷凍のズワイガニは風味をそのまま保てるように冷凍してあるので安心といえば安心なのですが、肝心なのは解凍方法です。
正しい解凍方法で解凍をしないと、ズワイガニ本来の風味が飛んでいってしまいますので、冷凍のズワイガニを食べるときには、まず解凍方法をよく学んでおきましょう。
今まで解凍に失敗してズワイガニが美味しく食べられなかった、という方々もいらっしゃるかもしれませんので、これを機会にズワイガニの上手な解凍方法を身につけてくださいね。
それでは、冷凍のズワイガニを上手に解凍する方法を詳しく紹介していくことにしましょう。
まず、冷凍のズワイガニの表面をよく見てみてください。薄い氷の膜が張っているのがわかるでしょうか?
これは「グレース」と呼ばれるもので、ズワイガニの風味を逃がさないために氷の膜を張っているのです。
ズワイガニが冷凍されているとき、グレースはそのままの状態では凍ったままなので問題ないのですが、ズワイガニを解凍するとグレースも一緒にとけてしまいます。
とけたグレースは水になってしまうので、風味を逃がさないためのグレースがかえってズワイガニの風味を落としてしまう原因になりかねないのです。
では、どのような方法を採ればズワイガニの風味を落とさないように解凍することができるのでしょうか?
まず一つ目の解凍方法に「自然解凍」があります。無理矢理に解凍するのではなく、常温で冷凍のズワイガニを解凍していく方法です。
ただし、ズワイガニをただ置いておくだけではグレースが水になってしまうだけですので、必ず厚手のキッチンペーパーや新聞紙を用意しておいてください。
またはズワイガニが乗るくらいのお盆などでも構いません。とけたグレースで水浸しになってしまわないように前もって防いでおきましょう。
そしておなかを上にしたズワイガニをその上に乗せ、常温で解凍していきます。
自然解凍における解凍時間としては、気温20度くらいの部屋で約304時間程度が目安となりますが、
その日の気温やズワイガニの大きさによって多少前後することがあるので、溶けていく様子を見ながら自然解凍していきましょう。
二つ目の解凍方法としては「流水解凍」があります。流水によってズワイガニの氷を溶かしていくのですが、ズワイガニにそのまま流水をかけて解凍するわけではないので注意してください。
流水解凍は、ズワイガニをビニール袋などに入れて水が直接かからないようにした上で流水をかけるという解凍方法になります。
常温で解凍する自然解凍の方法に比べて速く解凍することができるので、急ぎの場合は流水解凍をおすすめします。
また、ある程度流水解凍が終わり、常温での解凍に切り替える場合には一度ビニール袋から出して解凍してください。
それでは最後に、三つ目の解凍方法の「冷蔵庫解凍」を紹介しましょう。冷蔵庫で約12時間程度解凍することで美味しいズワイガニを食べることができます。
この場合も自然解凍のときと同様に、厚手のキッチンペーパーやお盆の上に乗せて解凍することがポイントになります。
ズワイガニが美味しく食べられるように、以上のような正しい解凍方法をしっかり覚えておきましょう。