冬が過ぎると春がきます。春になると冬に蓄えた脂肪が猛威をふるいます。
なぜならば春の後には夏がやってきて水着を着る季節となり、その脂肪を減らすせめぎあいが密かに繰り広げられるためです。
となれば、気になるのは冬に摂る食事のカロリーです。「お正月だから…」とついつい食べ過ぎてしまっていませんか?
色々な食材を口にするとは思いますが、今回は冬の年末年始に食べる食材の中でも、定番中の定番であるかにのカロリーや栄養価について考えてみたいと思います。
かには実を言うと、高タンパク低カロリーな食材として知られています。ヘルシーながらもあの美味しさは意外と言えば、意外です。
また魚介類に含まれることが多いタウリンが豊富なため、血中コレステロールを抑制します。その他、ビタミンやミネラル分も豊富で、栄養たっぷりな食材です。
肝心のカロリーですが、これは調理法によって異なります。生の場合だと100グラム当たりおよそ60キロカロリー前後ですが、茹でると20キロカロリー加算される程度です。
仮にかに鍋で300グラムかにを食べたとすると、80キロカロリーの三倍なので、240キロカロリー程です。
ご飯の100グラム当たりが170キロカロリー程度であることを考えると、遥かに低カロリーです。
味も美味しく低カロリーで栄養価も高い。筋肉質な体にしたい方は高タンパクなため、筋肉増強補助食品となります。
良いことづくめのかにですが、何にでもいえることですが、低カロリーだからといって食べすぎればそれは肥満の元です。腹八分目ということばもありますから、食べすぎにはご注意を。
外子、内子って?かにの卵の正体
動物には雄と雌があり、雌は出産や散乱に必要な器官を必ず持っています。もちろんかにも例外ではありません。かにの雌はその腹部(甲羅や白身の部分)に卵を抱え、産卵を行います。
かにを調理した時に気付いた方もいらっしゃると思いますが、かにの卵には種類があるのです。名称は内子と外子と言いますが、ではこれは一体どんな卵なのでしょうか。
今回はこのかにの内子と外子に着目していきたいと思います。
まずは内子ですが、これはかに甲羅にへばり付いている卵です。もともとは紫色をしていますが、茹でるとオレンジ色に変化します。
この卵、実は受精する前の卵であり、要は卵巣に当たります。産卵期に当たる4月より前に漁獲された雌のかには持っていることが少なくありません。
この卵巣に当たる内子。雄ガニでは味わえないため、珍味として考えられており、内子を用いた料理もあるほどだそうです。
一方で、外子は雌ガニの下腹部から溢れるように出ている卵のことです。
時期によって色は異なりますが、禁漁直後の外子は明るいオレンジ色をしており、産卵期の4月に近付くと黒色になります。この卵は、受精した後の卵であり、要は受精卵に当たります。
内子と同様に産卵期前の雌ガニが持っていることがすくなくありません、外子は解禁時の味が最もよく、あとは劣化していくため、解禁直後に外子目当てにかにを購入される方もいます。
そう考えると、外子より貴重な部分かもしれません。
かにの身やかにミソは有名ですが、内子と外子について知らないという方も多いのではないでしょうか。
雌ガニを食べる機会があれば、一度この内子と外子に注目してみてはいかがでしょうか。意外とはまるかもしれません。