・抜け毛が多くなった
・髪が細くなった
・髪を洗っても翌朝にはペタっとボリュームがなくなってしまう
・フケが出るようになった。
などの症状が出てきたならば、まず疑われるのが頭皮の潤い不足です。頭皮の潤いはハリとコシのある髪を作るのに最も大切なものです。
もし潤い不足によってかえって頭皮に過剰な皮脂が分泌され、ギトギトしているような状態になったら間違ったシャンプーを使って頭皮が異常化している可能性があります。
それは頭皮が乾燥してしまうような状態になっても同じことです。
頭皮がカサカサしてしまうような状態になっているなら、頭皮の血行が間違いなく悪くなっており、頭皮に十分に栄養が行き渡らない状態になっているものと思われます。
頭皮にある皮脂は、頭皮から雑菌などの侵入を防ぐために分泌されているものなので程よく残すことが理想です。
しかし、市販の洗浄力の強いシャンプーでそれを根こそぎ流してしまうと、脳が「皮脂不足」と判断し、皮脂を過剰に分泌するようになります。
ギトギト脂頭と乾燥して皮膚が荒れた状態が交互に訪れ、頭皮と毛髪が異常な状態になってしまうのです。
頭皮がどんどん弱っていくことで毛根に栄養が十分供給できなくなり、十分に髪の毛が育つことのないままに抜け毛が増えていってしまいます。
髪は長い年月をかけて育ち、最後に寿命を迎えるには平均で6年もかかります。
しかし、これが栄養不足のため、十分に育たず、抜け落ちることでどんどん薄毛になっていく現象が「脱毛症」です。
これは男女共通で起きるものであり、特に「整髪料」「脱色」「栄養の偏り」と現代人特有の影響が色々あるのですが、やはり一番の原因は洗浄力の強すぎるシャンプーです。
頭皮環境に不安があるならまずシャンプーを変えるべき
もっとも良くないシャンプーが合成界面活性剤を使用したシャンプーです。
洗い上がりと指通りを滑らかにするためにシリコンを入れていますが、洗い上がりの爽快感を最優先するため、頭皮ケアが全く考慮されていません。
あからさまな成分の物は最近少なくはなってきていても、市販のシャンプーには成分的に完全に「無添加」、
というものはほとんどなく、特に洗い上がりを優先する傾向にあるため、まだまだ成分的に強いものが多く出回っています。
特に肌が過敏な人が頭皮異常となりやすくなっています。石けん系育毛シャンプーは、主成分が石けんであるため、肌に優しく、低刺激。
最初は使いづらくても慣れれば落ち着いてきます。しかしあまり一般的な販売は見られません。
頭皮と髪に現在最も頭皮や髪に良いシャンプーとして認識されてきているのが「アミノ酸系」のシャンプーといわれているものです。
髪や肌は大部分がタンパク質によって形成されていますが、そのタンパク質を構成しているのが各種アミノ酸。
もともと髪や肌の材料となっている成分で洗浄するので毛髪や頭皮にとって最も低刺激となっています。
市販のシャンプーのように洗浄力が強すぎるということもなく、頭部の保護に必要な皮脂はそのままに、汚れだけを上手に落としながら頭皮の潤いを保つという理にかなった機能性を持ち合わせています。
ただ唯一の弱点は「高価」であることです。しかしながら決して手が出にくいというような価格帯ではありませんし、
現在抜け毛が多く、頭皮環境に不安があるならば、育毛剤に頼るよりも、育毛サプリメントを飲むより、まずシャンプーを変えることが優先されるべきでしょう。
特に最近はアミノ酸系成分で洗浄するだけでなく、男性型脱毛症の大きな原因となる「5αリアクターゼ」の分泌を抑制するもの、
髪を作るために最も重要な栄養素である「不飽和脂肪酸」を含むものなど、抜け毛を防ぐだけではなく、
髪を育成するための成分を配合した総合型の「育毛スカルプケアシャンプー」がリリースされ始めています。
前述したように髪の一生は長く、生え換わりには非常に時間がかかります。
そのため、育毛ケアをしてすぐに「効果があった」と実感するのは難しいものと思いますが、人間の血液の代謝サイクルである3か月〜半年程度は必ず同じ製品を試してみることが大切です。