ニキビダニと顔ダニは同じ意味で使用されることが多いです。ニキビダニが正式和名で顔ダニは俗称ということになります。
ニキビダニ(顔ダニ)は すべての哺乳類に存在しています。ちなみに、その中でも、犬に寄生する犬ニキビダニは激しい皮膚炎症をおこすと言われています。
あらゆる哺乳類にそれぞれ個別に存在するニキビダニ(顔ダニ)は合計5000種類以上いるとされています。
この顔ダニは哺乳類に寄生する固有性が強いため他の動物のものが人間に移るということはないそうです。
また、逆のパターンもありえません。人間のニキビダニ(顔ダニ)には「コニキビダニ」と言われる短いニキビダニの種類がいます。
通常のニキビダニよりも深い部分(皮脂腺内)に単独で寄生しています。 ちなみに通常のニキビダニ(顔ダニ)は一つの毛穴に3匹~集団で寄生しています。
ニキビダニ(顔ダニ)は 布団などにいる家ダニとは全く違ったダニの種類になります。
それだけにニキビダニ(顔ダニ)の異常発生時には家ダニ対策とは全く違った対策をとる必要があります。
顔ダニと肌トラブル
☆毛穴をふさぎ、皮脂の分泌を妨げ乾燥をひきおこす。
☆夜間の活動時に毛穴を出入りするため肌のキメが粗くなる。
☆皮脂細胞を傷つけ、活性酵素を発生させる
☆毛根の細胞にダメージを与え、抜け毛の原因となる
☆なかなか治らない大人ニキビの原因になる
これらの症状は、顔ダニが毛根や毛穴などを始めとした体のどの部分(とくに皮脂が過剰)にも生息し、皮下2~3㍉を中心に行動しているからです。
顔ダニ自体は無害で、重度な肌トラブルにはならないのですが、顔ダニの排泄物や、死骸が皮膚表面に残っていることがトラブルに発展するようです。
顔ダニの肌トラブルを防ぐには様々な方法が試されています。
洗顔をはじめとした顔ダニ専用スキンケアや、自宅でできる美顔器、エステでの顔ダニ専用コース、皮膚科における投薬治療などです。
これらは、かかるコストや時間、副作用までも違ってくるので、特に、皮膚がデリケートな方は注意しながら使用することが望ましいです。
顔ダニが原因で生じる肌トラブルは普通に生じてしまった肌トラブルよりも改善に時間のかかることがあるので、早めの対処が必要です。