多汗症状の原因は、自律神経のなかの交感神経が乱れ、自律神経失調という状態になってしまった時に、多量の汗が発汗してしまうということはわかっていますが、
交感神経が乱れ失調の状態になる要因は複数考えらえ、なかなか明確なメカニズムを解明しにくい課題です。
多汗症状の原因
自律神経のなかの交感神経の乱れて多量に発汗
内臓やカラダの疾患に影響されて多量に発汗
更年期障害などカラダの変化に影響され発汗
多汗症の原因もいくつかの要因が考えられ治療方法もまだまだ確立されていく途中です。平成二十年に「難治性疾患克服研究事業」の研究対象として指名されました。
最近は、電車の中での広告なども目に入るようになってきて、保険適用の治療などが認知されてきています。
いくつかの要因が重なり発症してしまう方や、遺伝的な要素により発症している方までいらっしゃるので改善や予防には、自分自身で要因を見極めていく必要があります。
多汗症は精神的要因(ストレス・緊張・不安)が大きな原因だと考えられています。
ストレスを感じたり、緊張したり、不安があると、自分ではなかなか制御することの出来ない自律神経のうち、交感神経の働きが強くなります。
交感神経の働きが強くなると汗腺の働きが活発になり、汗が出やすくなるという要因です。
何らかの病気や疾患、例えば中枢神経系に異常をきたしている循環器疾患・内分泌系の疾患代謝異常などで多汗症になることもあります。
病気や疾患が原因でなる多汗症は局所的に起こることは少なく全身的に多汗症状が起こることが多いので、カラダ全身が多汗症状が止まらない時は要注意です。
ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部は、自律神経をコントロールしている器官のひとつです。
ホルモンバランスが崩れると自律神経のバランスも崩れ、体温調節機能が低下し、多汗の症状が起きてしまう可能性があります。
更年期になると、プロゲステロン(黄体ホルモン)
・エストロゲンといった女性ホルモンの分泌量が減少し、ホルモンバランスが崩れます。
自律神経のうち交感神経の働きが強くなると、体温調節の機能が低下し多汗の症状が起きてしまう事が多くなります。
味覚性多汗症とも呼ばれています。熱いものを食べたときに汗をかくのは温熱性発汗。辛いものを食べたときにかく汗は味覚性発汗。
どちらも誰でも発汗する汗なので正常なことなのですが、これらがびしょびしょになるほど過剰、特に味覚性発汗が過剰な場合は多汗症と診断されることがあります。
たとえば身近な事では、たばこに含まれている、ニコチンや、コーヒー・お茶などに含まれている、カフェインには、自律神経のうち汗腺の働きを活発にします。
交感神経を刺激する“中枢神経興奮剤”という物質が含まれていますので、これらを過剰摂取すると汗が出やすくなる場合があります。
肥満そのものが、直接多汗症の原因というわけではないですが、肥満の人は上記の要因や代謝の異常などいくつかの理由により汗をかきやすくなります。
多くのケースが、精神的要因(ストレス・緊張・不安)が要因のひとつとなり、いくつかの要因が重なり多汗症の原因となっていることが多いです。