手汗の原因って何?

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体温が上昇したり、スポーツを見て興奮状態に陥るなどすれば、手汗をかくことは誰でもあるでしょう。

ところが、日常で以上なほど手に汗をかく方もおり、こういった方は「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」の可能性があるかもしれません。

そもそも「多汗症」とは、読んで字のごとく「多く汗をかく病気」です。

多汗症には大きく分けて、

・全身性多汗症

・局所性多汗症

という2種類に分かれ、手掌多汗症は2番目の「局所性多汗症」の一つです。

手掌多汗症について、現状でははっきりとした原因が解明されていませんが、緊張やストレスを感じた時に自律神経が刺激され、起こるものとみられています。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2種類で構成されており、次の特徴があります。

・交感神経・・・活動している時、ストレス・緊張している時(主に人間が起きている時に強くなる)

・副交感神経・・・休息・体の修復をしている時、リラックスしている時(主に人間が寝ている時に強くなる)

ちなみに多汗症をwikipediaで引くと、「”交感神経”が失調し、体温上昇とは関係なく”エクリン腺”より汗が過剰に放出される疾患」とあります。

暑さから出る汗とは別に、緊張やストレスによっても汗は出ますよね?

多汗症の人はこの交感神経が普通の人よりも敏感で、汗をかきやすくなっているのではないかと考えられているのです。

「周囲の方はできる限りの気遣いを!」

手汗をかく原因は精神的な事が多く、周囲の気遣いで改善される場合も多々あります。

人より多く手汗をかかれる方が身の回りにいるのであれば、そういう方を敬遠せず、できるだけ受け入れてあげてください。

こちらからハンカチを差し出してあげるとか、「大丈夫、汗なんて誰でもかくんだから!」くらいの事を言ってあげてみてはどうでしょうか?

それによって、手汗が「恥ずかしくない」と前向きに捉えられるかもしれないですし、改善される事は大いに考えられます。

「大勢の前で」「好きな人の前で」、あらゆる場面で緊張し、「手に汗を握る」なんていう経験は誰にでもあります。大きな心で受け止めてあげましょう。

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手汗は病気なの?

「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」とは、簡単にいうと、手に大量の汗をかく人の病気で、「手汗症」と呼ばれることもあります。

ストレスや緊張によって、自律神経の一つである「交感神経」が刺激されることによって大量の汗をかくというもので、汗の量によって次のようにレベル分けされています。

レベル1.手のひらの表面に汗が光る

レベル2.手のひらに水滴が出来る

レベル3.手のひらから汗が滴り落ちる

普通の人が単純に暑いから汗をかく場合とは、全く意味合いが違います。

汗だくになるほど暑い日であれば、当然ながら手にも汗はかくでしょう。でも、暑い場合にかく汗は健康である証拠です。

ここで言う「手汗」とは、ストレスをためやすかったり大勢の人の前で緊張が高まり過ぎたり、という方に症状が起こりやすい傾向にあります。

単に汗の量が多いという事であれば、病気というより体質によるところが大きいと言えるでしょう。

本人がそれで気にしないならば特に問題は無いのでしょうが、それによって日常生活が不自由に感じ、本人が必要以上に罪悪感を感じてしまう事が大きな問題となるようです。

携帯電話が手汗でベットリ、という程度でしたら自分事で済みますが、職場で電話を取り継ぐ時や上司の方に書類を渡す時、

パソコンのキーボードを触る時など、人を介する事で手汗に悩まされる事は少なくない事と思います。

それによって、

「人に迷惑をかけてるんじゃないか」
「気持ち悪がられているんじゃないか」

と悩みを抱えてしまう。相談相手もいない、更に悩む・・・この悪循環が、余計に解決を遠ざけてしまうのです。

手汗で悩まれている方は、日本人の100人に1人、あるいは200人に1人いると言われます。その数は、諸説紛々ですが、割合としては決して少ないとは言えません。

薬を塗ってその場しのぎをしたり、あるいは手術に踏み切ることもできますが、精神的なケアで解決する場合も少なくないのです。

少し勇気はいりますが、周囲の方に手汗を打ち明けて、悩みごとをスッキリさせてみるのも解決の方法ではないでしょうか。

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