手汗で悩まれている方は、一見、普通の事と思われる事柄でも深刻な悩みとして捉えられています。
ここでは、よくある手汗の悩みをいくつか紹介させていただきます。
・フォークダンスの時、手汗が気になって相手の手を握れない
・好きな異性と手をつなげない
・握手をした直後に嫌な顔をされ、傷付く
・テスト用紙やプリントが波打つようにフニャフニャになる(自分のだけ)
・契約書や書類が汗でベタベタ
・電話の取り次ぎで受話器がびしょびしょ
・赤の他人ではなく、兄弟に「気持ち悪い」とに言われた
・レジのアルバイトで細かいおつりをお客さんに手渡しする時
挙げたらきりがないほど、手汗の悩みは尽きません。いずれにしても言える事は、
「ここで汗をかいちゃいけない。汗をかかないようにしよう」
と思えば思うほど、緊張が邪魔して汗が出てくるという事。気にすれば気にするほど、自分の意思に反して過剰に汗をかいてしまうのです。
それでは、この手汗を改善する方法はないのでしょうか?
手汗で悩まれている方は、どういった対策を取っているのでしょうか?
症状が軽ければ「手のひらをこまめに石鹸で洗う」、「ベビーパウダーをはたく」といった方法や、制汗クリームを塗る事でも良いでしょう。
ただ、同じ一時しのぎという事であれば、もう少し持続力の高い方法をとりたいものです。
ここでは、一般に手汗で悩まれている方が行っているとされる方法を簡単にまとめてみました。
各々のメリットやデメリットもまとめてありますので、参考にしてみてください。
注:これらの対策による効果のほどは、個人でインターネット上から収集した情報であり、確実性を保証するものではありません。
対策・治療の種類 | 特徴 | 使い方 |
ミョウバン水 | 市販のミョウバンと水でできる、手軽な方法 | 50gのミョウバンを1.5?の水に溶かした液体を作りそれを20〜50倍に薄めたものを肌に塗る(ミョウバン水の作り方は様々で、人によって濃度を変える必要がある肌の弱い人であればもう少し薄めて使用する) |
塩化アルミニウム | 手掌多汗症の治療薬として病院でも使われているが、多汗症で悩む人が増えているためか、薬局やネット通販でも販売されているところが増えている | 汗が出ていない状態で患部に塗る。就寝前に塗るのが一般的。布団などにつかないよう、ビニール手袋などをするとよい。翌朝に洗い流す。 |
ドライオニック | イオントフォレーシス(微弱な電気を流すことで汗を止める治療)を家庭で手軽に出来るようにした機器。 | 汗の出る場所に短時間手を器具に当て、弱い電流を通電させて汗をとめる。 |
ボトックス注射 | 主にしわ治療などのアンチエイジングに利用されおり、筋肉を弛緩させる作用がある。多汗症の方にも効果があると言われている | 多汗症の気になる箇所に注射することで、汗を出す筋肉の働きを抑えて、汗の量を制限する。 |
手術 | 手に汗を出す指令を送っている交感神経切除する手術で、腔鏡下胸部交感神経遮断術、腔鏡下胸部交感神経焼灼術、ETSなど、いくつかの言い回しで呼ばれている。内視鏡で患部をみながら行うからか、「手掌多汗症の内視鏡外科手術」という表現が使われる場合も多い。 | 手のひらの多汗症手術を受け付けている病院で行う。手術時間は20分ほどで日帰りもできる |
対策・治療の種類 | メリット | デメリット | |||
ミョウバン水 | 殺菌・消臭作用があることから、手汗だけでなく色々な用途(生ゴミの匂いよけや靴の消臭など)に応用できる。 | 効果が出ているのに使い続けると効き目が弱まって行く | |||
塩化アルミニウム | 即効性はないものの(人によってまちまちではあるが、効果が現れるのに早い人で3日程度)、効果が現れてから1週間程度は汗が止まるとされている。 |
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全く汗かかなくなることによるひび割れ、喉の渇き、頭痛などの症状や、代償性発汗(足の裏や手のひらの汗がなくなる一方で、別の箇所の汗が増えること)といった事が起こる場合がある |