人体には様々なツボがあります。ツボを刺激することも手汗対策には有効と言われています。代表的なツボを紹介しましょう。
ツボの場所を示す画像は、あらゆるサイトの画像を再描画したので、わかり辛いところもあるかもしれませんが(苦笑)、なんとか解説と照らし合わせて探してみてください。
・労宮(ろうきゅう)
暑気あたりやめまい。気持ちを落ち着かせ神経を鎮めるツボ。
場所:手のひらのほぼ真ん中、手相で言う頭脳線上のほぼ中央。
・合谷(ごうこく)
肩こり、歯痛、眼病時。次に、パソコンの操作による指の疲れ痛み、文字を書くことによる疲れ痛みなどにも効果的
場所:手の背面の親指と人差し指の間にあるツボ
・復溜(ふくりゅう)
寝汗に効果のあるツボ
場所:アキレス腱の近く。
身柱(しんちゅう)
手汗に効果のあるツボ
場所:大椎(首の後ろの付け根)を手で触ると大きく飛び出る骨から背骨を3つ下がったところ
陰げき(いんげき)
動悸、息苦しさ、不整脈。寝汗・手汗多汗症などの循環器系の急性症状が和らいでいきます。
場所:小指側の手首のシワより肘に向かって人差し指、指幅1本分の所
後谿(こうけい)
小腸経のツボ。ここをより、体全体を暖かい状態に保つ。肩や首、寝違いにも効果あり。
場所:拳を握って、小指側で小指の付け根にできる横ジワの先端。
そもそも小腸系とは、ツボ専門のサイトによると、「空腸、回腸の活動を調整したり、支配している自律神経に深い関りをもつエネルギー循環ルート(経絡)の事」とあります。
自律神経と関わりのあるの症状として、身熱、頭痛はもとより、”汗が出やすい”という症状も含むことから、「後谿というツボが多汗症にも効く」と認識されているようです。
注:「多汗症」や「手汗」をテーマにした多くのサイトでは、この「後谿」というツボが「手汗にも効果あり」と謳っています。ところが、その根拠まで書かれたサイトが今のところ一つも見当たらないので、一応こちらに書かせていただきました。
大椎(だいつい)
大腸経・胃経・小腸系・膀胱経・三焦経・胆経の6つの経絡が督脈(とみゃく)と合流する重要な経穴。
小腸系もかかわっていることから汗(手汗)対策にもなると言われている。そのほか、風邪や鼻血・偏頭痛に効果的。
場所:首を前後すると動く大きな隆起した骨の下のへこみ
「半側発汗」とは、体の一部を圧迫することにより圧迫されている側の汗の量が減って、逆側の汗の量が増えるということです。
例えば、顔に書いている汗をひかせたい時には、胸の乳輪あたりの乳首の周りを、ヒモなどで強く圧迫します。
これによって上半身が圧迫されるので、顔からかいていた汗がひいて行くんですね。
逆に、下半身の汗の量が増えて行きます。その点はデメリットと言ってしまえばそれまでなんですが・・・。
また、それほど多くの汗を抑えられるというわけではないので、根本的な多汗症対策とは言い難いですが、一時しのぎという点では使える方法だと思います。
特に女性の場合はブラジャーをきつめにするといった対策がとれますが、指圧でも効果はあるので、男性にも有効な方法です。
手汗対策の一つに「爪もみ」という方法があります。
手汗の原因の一つであるとされる「交感神経」が緊張しすぎると、体内の免疫力の素となる「リンパ球(3つある白血球の内の1つ)」が減少し、当然ながら免疫力が低下します。
そこで「爪もみです」。爪の生えぎわを押しもみして刺激することで、自律神経のバランスを整えます。
自律神経のバランスを整えることは、白血球のバランスも整えることになり、その結果免疫力がアップするよう働きかけるのです。
これが結果的に手汗をひかせる効果にもつながっているのだとされています。
5本の指は各々違うツボがあります。ぜひ「爪もみ」の正しいやり方を覚えて健康管理に役立てみてください。